2012年03月01日

アトランチスの謎

 ノーチラス号とネモ船長を現代にもってきて、その活躍を描くTVムービー。日本ほか数カ国では劇場公開された。アメリカ海軍が発見した潜水艦ノーチラス号に、冷凍睡眠状態のネモ船長が保存されていた。海軍は彼を蘇生させ、謎の大陸アトランティスを探すことになるというストーリー。
 ストーリーは大きく三つに分かれていて、オムニバス映画っぽくなっている。それがテンポを殺いでしまい、展開は早いのになぜか退屈させられる。SFとしては魅力的な設定が多いのだが、それらを裏付ける根拠が不足しているので、全体的に幼稚な作品に見えてしまう。子供向けの海底アドベンチャーに留まったようだ。豪華なキャストの顔ぶれを楽しむ作品。

1982年8月21日 CX「ゴールデン洋画劇場」にて鑑賞
監督 アレックス・マーチ
ホセ・ファーラー(若山弦蔵)/バージェス・メレディス(千葉耕市)/ホルスト・ブッフホルツ(※メモに声優の記載がないため、記憶による)

予告編↓
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2012年02月20日

ええじゃないか

 幕末を舞台に、アメリカ渡航から戻ってきた男が、時代の変わり目に乗ってあくどく儲けようとする豪商にいいように操られ、「ええじゃないか」騒動の手先となってゆく様を描く。
 「太陽にほえろ」の知性派・山さんこと露口茂が豪商・金蔵を演じていて、見事な悪役ぶりをみせつける。三木のり平演じる桝屋と一緒に、幕府と民衆を手玉にとって、あの手この手で操る様が凄い。遂に世直しが来るという瞬間、不要な者たちを口封じのために次々と始末する冷酷さもみどころ。ラストで、主人公の源氏(泉谷しげる)が、調子に乗って幕府まで襲撃したため、危険を感じた桝屋は金蔵を消す。
 当時の町人が、今の政治家のようなことをやっているのが興味深い。作りは群像劇でまとまりのない箇所も多いが、金蔵のピカレスク・ロマンとして観れば楽しめる。

特別枠にて放送
監督 今村昌平
泉谷しげる/緒形拳/露口茂/桃井かおり/草刈正雄/三木のり平/火野正平

スペイン版予告↓
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2012年02月18日

イスタンブール大追跡

 『ドッグチェイス』のA・イサシ監督による娯楽アクション。裏家業の主人公がCIAの目にとまり、誘拐された原子物理学者の奪還を依頼される。相手を次々に倒しながら、米国が支払った身代金もちゃっかりいただいてしまう、というストーリー。
 前半のアクションには感心するものが多く、イスラム寺院での格闘は手に汗握らせるし、停車場の銃撃戦、工事中のビルでのアクションは、007シリーズにひけを取らない。クライマックスは世界征服をもくろむ一味の船に乗り込んでの決戦だが、この当たりはちょっと物足りない。
 全体的にコミカルで、007の影響下で作られているのは明らかだが、昔の連続活劇風の展開は息もつかせず退屈はしない。その分、ドラマはそっちのけで、細かい部分が分かりにくいが…
 製作・脚本は『ダイヤモンドの犬たち』のプロデューサーのナット・ワックスバーガー、音楽も『ダイヤモンド…』のジョルジュ・ガルヴァランツ。誘拐犯の親玉をK・キンスキーが演じている。

地方局にて鑑賞
監督 アントニオ・イサシ
ホルスト・ブッフホルツ(松山英太郎)/シルヴァ・コシナ/マリオ・アドルフ/クラウス・キンスキー

映像の抜粋↓
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2012年02月16日

アッティカ刑務所大暴動

 1971年にニューヨーク州アッティカの刑務所で実際に起こった大規模な暴動事件を映像化したTVムービー。黒人差別の激しいアッティカ刑務所で、看守たちの虐待に耐えかねた一部の囚人が反抗。それをきっかけに、抑圧されていた囚人たちの不満が一挙に爆発し、1000人規模の大暴動が起こる、というストーリー。
 実録ものだけあって説得力はあるが、途中モタついたりする場面もあり、作品としての仕上がりは微妙なところ。ラストで州兵による大銃撃により鎮圧されるが、多少の人命は犠牲にしても、国家のメンツは守るというアメリカイズムへの皮肉は伺える。

1983年6月19日 テレビ朝日 日曜洋画劇場にて鑑賞
監督マーヴィン・J・チョムスキー
チャールズ・ダーニング/アンソニー・ザーブ/モーガン・フリーマン

映像の抜粋↓
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2012年02月13日

黄金の犬

 これは一度潰れた大映の、再生がからんだ一本だったと記憶する。西村寿行のベストセラー小説を映画化。政府の汚職を知った通産省の役人が、主人を失って東京に戻ろうとする犬に機密マイクロフィルムを託したため、とんでもない事件が展開する。
 まず、「黄金の犬」とタイトルまでになった犬のゴロに、存在感が無い。役人と一緒に東京をめざすロードムービ的な展開なのに、お互いに親睦を深め、助け助けられの展開を期待するとガッカリ。主人公だと思っていた役人が途中であっさり殺されたり、殺し屋が乗っ取った船を警察が包囲しながら、これまたあっさり逃げられるなど、行き当たりばったりのストーリー進行にも驚かされる。
 見所は、鶴田浩二の演じる超暴力主義の警視と、地井武男が演じたキ●ガイの殺し屋くらい。あとは、血糊大サービスの着弾シーンくらい。犬はいてもいなくてもいい(笑)。後に製作されたTVシリーズのほうが、犬の存在意義はあった。

特別枠にて鑑賞
監督 山根成之
鶴田浩二/島田陽子/夏八木勲/地井武男/森田健作

大野雄二によるテーマ曲↓
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2012年02月09日

宇宙からの脱出

 既にアポロが月面着陸した後に製作されたSF。宇宙空間での長期生活による影響を実験するために飛び立った宇宙飛行士たちが見舞われる危機を描く。
 7ヶ月の生活をおくる予定が、5ヶ月で飛行士が極度の疲労に襲われ、帰還を命じられるが逆噴射に失敗、刻々と酸素がなくなってゆくなか、地を這うようなサスペンスが繰り広げられる。船長が自らを犠牲にして残り二人の飛行士を助ける結末は、ハリウッド映画の王道だが余韻が残る。
 豪華なキャストには目を見張る。あのジーン・ハックマンが脇役で登場だが、演技はすばらしい。

深夜放送にて鑑賞
監督 ジョン・スタージェス
グレゴリー・ペック(城達也)/ジーン・ハックマン(穂積隆信)

オープニング↓
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2012年02月07日

悪魔の手毬唄

悪魔の手毬唄
 『犬神家の一族』の大ヒットで、東宝が金田一シリーズに参加表明。企画こそ角川春樹事務所だが、春樹は製作に名を連ねていない。実質的な東宝映画といって良いだろう。
 前作にあった、陰惨ななかにもトボけた明るさは皆無。まるでわざと曇天にばかり撮影したかのごとく、暗い画面が続く。焼け爛れた顔やじょうごをくわえた奇妙な死体など、怪奇趣味は前作にひけを取らない。市川監督、ホラー演出家としてもなかなかイケるぞ。
 一人二役や、隣三軒の父親に隠された秘密など、手の込んだトリックが面白い。ただ、クライマックスの金田一の推理が淡白で物足りなさが残る。もっと回想シーンを盛り込みつつ、ダイナミックに盛り上げてほしかった。

1981年12月26日 特別枠にて鑑賞
監督 市川崑
石坂浩二/岸恵子/若山富三郎/仁科明子/北公次/永島暎子/三木のり平/草笛光子/山岡久乃/加藤武

予告編↓
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2011年12月11日

悪魔のいけにえ2

 伝説である前作は超えられないと悟りきったのか、今回は完全なコメディになってしまった。テキサスの殺人一家に、女性ラジオDJが狙われる。一方で、前作で死んだ若者の親戚の保安官が、私怨でレザーフェイスを追い詰めるというストーリー。
 ラジオの音楽に合わせて車上でブレイクダンスをレザーフェイスが披露(死体を人形のように使う)するシーンからギャグ。前半いさましく、後半急にビビリになる保安官、前作より元気になったミイラ爺さんも笑わせる。クライマックスは、チェーンソー暦13年のレザーフェイスVSにわか仕込みの保安官によるチェーンソー・チャンバラで大いに盛り上がる。その後の主人公とチョップトップの対決は力不足。あのラストでは、主人公は狂人になったんだろうね。続編が作れるラストになっていると思ったら、やっぱり出来た。

劇場にて鑑賞
監督 トビー・フーパー
デニス・ホッパー/キャロライン・ウィリアムズ/ビル・ジョンソン/ジム・シードウ/ビル・モーズリイ

予告編↓
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2011年12月10日

悪魔のいけにえ

 ホラー映画史の伝説。テキサスの田舎で若者グループが、人間の皮で作ったマスクをかぶったレザーフェイスの属する狂人一家に次々と殺される。
 作品自体の解説はいまさらなのでやらない。今回は、映画作家という側面から焦点を当ててみる。結論からいえば、監督のT・フーパーは『悪魔のいけにえ』1本の人である。その後に撮った作品は、どれも本作を超えられない。というか、正直に言えば悲しい出来の作品ばかり。映画監督というものは、歴史に残る作品を1本でも撮れれば本望だろうが、それゆえ、残りの映画作家人生が余生になってしまう場合がほとんどだ。ジョージ・A・ロメロも『ゾンビ』を超える作品は無い。スティーヴン・スピルバーグも『激突!』を超える作品は無い。
 そう考えると、一人の映画監督が生み出せる作品の質は、総量が決まっているのかもしれない。総点数が100点で、いきなり90点の傑作を撮ってしまった監督は、残りの作品はどれも1点のものしか撮れないとか。平均5点の作品を撮る監督は、傑作ではないが、水準以上の作品を長く本数をこなせるのではないか。どちらが幸せかといえば、微妙なところですな。(生活という面で考えれば、やはり後者か)
 余談だが、レザーフェイス役のガンナー・ハンセンを最近『ホエール・ウォッチング・マサカー』で見たが、濃い目の顔立ちながら、なかなかの二枚目で驚いた。

劇場にて鑑賞
監督 トビー・フーパー
マリリン・バーンズ/ガンナー・ハンセン/エド・ニール/ジム・シードウ

予告編↓
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2011年12月06日

悪魔のシスター

 デ・パルマによる『サイコ』を彷彿とさせるスリラー。黒人の惨殺事件を探る主人公が、ある双子の姉妹にまつわる秘密に迫る。
 黒人がナイフで刺し殺されるシーンは、イタリア産と錯覚するくらいスプラッターしていて驚く。黒人の死体を隠し通すまでの前半は、サスペンスの盛り上げもなかなかで、凝った伏線もあり退屈しない。が、ラストは心理サスペンスに傾きすぎたきらいがある。やはり、ヒッチコックのようにスパっと決めて欲しかった。一人二役のトリックも時代遅れ。まだ二人一役のほうが意外性があった。
 現在までのデ・パルマ作品でしばしば存在する、「不可解なシーンによる幕切れ」は、本作でも見られる。

レンタルビデオにて鑑賞
監督 ブライアン・デ・パルマ
マーゴット・キダー/ジェニファー・ソルト/チャールズ・ダーニング/ウィリアム・フィンレイ

予告編↓
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