2011年05月29日

ある愛の詩

 本作は、R・オニール=三浦友和、A・マッグロー=山口百恵という吹き替えが最初に作られたが、あまりのヒドさに(内容ではなく、吹き替えね)最後まで観なかったのだが、88年にテレビ東京の配慮により、きちんとした声優で収録しなおされたので、やっと観た。
 愛し合って結婚した夫婦の妻が白血病となり、幸福の絶頂から不幸のどん底に落ちるというストーリーはオーソドックスだが、ニューシネマタッチの軽快なテンポのおかげで、新鮮に味わえる。特に、オープニングの10分は秀逸で、一気に二人の出会いを描ききるのが凄い。主人公と父親の関係の描きこみが不足している点は惜しい。
 
1988年12月31日 テレビ東京にて鑑賞
監督 アーサー・ヒラー
ライアン・オニール(池田秀一)/アリ・マッグロー(勝生真沙子)/レイ・ミランド(前沢迪雄)

有名なテーマ曲編↓
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2011年05月26日

イントレピッドと呼ばれた男

 第二次世界大戦中の実話のドラマ化。『テレマークの要塞』と同じく、ドイツの重水素核兵器開発を扱っているが、こちらは本格スパイ戦で、地味かつハードな展開となっている。
 イントレピッドという暗号名を持つ老練スパイが、ドイツの核兵器製造を防ぐ任務を命じられる。スパイ学校の優等生である女性仕官がスパイとしてドイツに乗り込むが、捕まって拷問の末、処刑される。彼女の教師であった男がストックホルムでスパイ活動を行い、核兵器に必要な重水素が開発中であることを突き止める。その開発に関わる博士を説得してイギリスへと連れ帰り、その後重水素を列車タンクごと爆破する。
 作戦成功のために、やむをえずチャーチルがある街をドイツの空爆の犠牲にしたり、ラストでフェリーに詰まれた列車タンクの重水素の爆破で、同乗していた一般市民もろとも犠牲にするなど、戦争の非人間性をエグく描いている点が評価できる。が、本編が4時間半にもかかわらず、放送では半分にカットされてしまっていたため、細かい点がつながらいところが多くあるのは困った。

1984年9月27日 NHKにて鑑賞
監督 ピーター・カーター
デヴィッド・ニーヴン(西村晃)/マイケル・ヨーク/バーバラ・ハーシー/ゲイル・ハニカット

映像の抜粋↓
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2011年05月22日

『ウィークエンド』…「グラインドハウス・コレクション」第1弾

 当ブログを読んでくださっている方で、「ウィークエンド」と聞いてゴダールの作品を思い浮かべる方は、ほとんどいないと思うが、念のため、ブレンダ・ヴァッカロ主演の反撃バイオレンスもののほうである。
 昨日紹介した「グラインドハウス・コレクション」のPVをご覧いただくとお分かりのように、4本あるうちの第一弾として6月にリリース予定。
 チャラい歯医者の誘いに乗って、湖畔の別荘にやってきたモデルが、ドライビング・テクニックで荒くれ四人をあしらったために彼らの恨みを買う。四人は別荘を探し出し、二人をなぶりつづけるが、やがて暴行はエスカレートし、歯医者が殺される。自分も殺されると悟ったモデルは、決死の反撃を挑む。
 公開当時は「キネマ旬報」で特集もされ、日本でも話題になった。その後、ゴールデンタイム枠でも何度も放送されていたので、観たことがある方も多いだろう。暴漢4人の狂気がしだいに手がつけられなくなる様子、ラストの反撃にむけての巧妙な伏線など、このテの映画では傑作中の傑作。
 本作がなぜこれまで日本でDVD化されてこなかったかには、2つの関連する理由がある。第1の理由は、権利元がちゃんとしたデジタル・マスターを作っていなかったこと。第2は、2000年を過ぎた頃、日本のメーカーで権利を買った会社があったのだが、マスターの状態に不満足で、そのまま発売せずに権利期間が終了したことである。
 権利元が持っていたマスターは、元素材をテレシネしただけで、キズやゴミ、色調の乱れや、上下ブレがそのまま残っていた。確かに、そのままでは使いものにならない。というわけで、日本でマスターの徹底レストアを行うことを前提に権利を購入。やっとDVD発売に至った。「水曜ロードショー」の吹き替えも、もちろん収録。

ウィークエンド DVD用予告編↓
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2011年05月17日

アーノルド・シュワルツェネッガーのヘラクレス

 シュワルツェネッガーがアーノルド・ストロング名義で出演した、実質上の映画初出演作品。オリンポス神の一人、ヘラクレスが天上界から現代のニューヨークに遊びにやってくるという奇想天外なコメディ。
 ヘラクレスはもちろんシュワ。その体格を生かして、地上界でプロレスラーとして財を成すのは、お約束とはいえ笑える。彼とコンビを組む主人公が、冴えない風貌でW・アレンとリック・モラニスを足して割ったよう。
 アイディアは良いが、何せ作りがチープ過ぎるため全編アラが目立つ。ところが、そのアラが奇跡的にも笑いにつながっている。珍品。

1988年10月25日 深夜放送にて鑑賞
監督 アーサー・A・シーデルマン
アーノルド・スタング(仲木隆司)/アーノルド・シュワルツェネッガー(屋良有作)/ジェームズ・カレン(村松康雄)/坂口芳貞、滝沢久美子

予告編↓
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2011年05月16日

襲う巨大怪鳥

『悪魔の赤ちゃん』のラリー・コーエンが製作・脚本も兼ねたモンスター・ムービー。現代ニューヨークに現れた太古の巨大モンスターの凶行を、謎の邪教集団の暗躍をからめながら描く。
 気弱なチンピラのドラマと怪鳥のエピソード、そして邪教集団のからみがうまくまとまっておらず、全体のテンポが悪い。邪教集団が怪鳥を飼いならしていたという設定にして、クライマックスは大パニック・スペクタクルにすれば、もう少し盛り上がっただろう。D・キャラダインが終始ニコニコしている温厚な刑事を演じているのは、彼の見た目とは逆で面白い。

1987年6月11日 テレビ東京「木曜洋画劇場」にて鑑賞
監督 ラリー・コーエン
マイケル・モリアーティ(屋良有作)/デヴィッド・キャラダイン(小川真司)/チャード・ラウンドトゥリー(池田勝)/キャンディ・クラーク(吉田理保子)/島田敏、藤本譲

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2011年05月10日

阿羅漢

 『少林寺』シリーズの俳優を集めて製作されたマーシャル・アーツ・アクション。清朝時代を舞台に、大臣を殺して重要な地位を得た宿敵を、3人の武術家が追い詰めてゆくというストーリー。
 『少林寺』と異なり、本作はストーリーを復讐劇に絞り、単純娯楽を狙っている。工夫を凝らしたアクションはみどころで、クライマックスの船の上での大合戦は目新しくて良い。但し、ストーリーの展開が他愛ないので、見終わっての感動は薄い。
 そういえば、初期のリー・リンチェイ(ジェット・リー)は、水島裕だった。いつの間に池田秀一がFIXの空気ができたのだろうか。ちなみにテレビ吹き替えは2006年に発売されたDVDにも収録されている。

1987年10月7日 テレビ放送にて鑑賞
監督 リュー・チャーリァン
リー・リンチェイ(水島裕)/フー・チェンチャン(池田秀一)/ユー・チェンウェイ(坂口芳貞)/ユエ・ハイ(小林勝彦)/ホァン・チューイェン(土井美加)/小松方正、西村よう

予告編↓
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2011年05月09日

海燕ジョーの奇跡

 佐木隆三の小説の映画化。フィリピン人とのハーフのおちぶれたヤクザが、仲間殺した沖縄ヤクザの会長を殺し、フィリピンへ逃亡。行方不明の父親と再会するが、沖縄ヤクザの殺し屋たちが迫る。
 沖縄とフィリピンをまたにかけた大作だが、ストーリーが主人公の生活や行動を追うのに重点を置くあまり、ロケの意味が出てこないという残念なことに。肝心のアクションや見せ場が少なく、ダラダラした青春映画になってしまった。
 ラストは、殺し屋たちを返り討ちにした主人公が、フィリピンの陸軍に理由もなく射殺されてしまう。『明日に向かって撃て!』風を狙ったのかもしれないが、意図通りの絵にはなっていない。むしろ、沖縄ヤクザに無残に殺されてしまうほうが余韻が残っただろう。

1985年4月29日 テレビ放送にて鑑賞
監督 藤田敏八
時任三郎/藤谷美和子/田中邦衛/三船敏郎

主題歌↓
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2011年05月08日

アメリカ万才

 G・ホーン主演の、ちょっと政治的な味付けのコメディ。
 パブのウェイトレスが、たまたま中東某国の殿下の暗殺を阻止。英雄に祭り上げられた彼女は、外交官に抜擢される。が、その裏には、プロパガンダと政治の駆け引きに彼女を利用しようとする米政府の思惑があった。殿下に見初められた彼女は、彼の国に連れ去られるが、クーデターが発生し国際事件に発展するというストーリー。
 お話しは他愛ないが、メリケンのお祭り気質を批判し、米国民にもっと政治に関して注意を払うように促すテーマが込められているのが目新しい。相変わらず老けないホーンには驚かされる。

レンタルビデオにて鑑賞
監督 ハーバート・ロス
ゴールディ・ホーン/クリス・サランドン/リチャード・ロマナス

予告編↓
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2011年04月28日

アメリカン・ゴシック

 『小さな目撃者』『ヘルハウス』の鬼才J・ハフによるサイコ・スリラー。
 バカンスに出かけた6人の男女が、飛行機の故障である島へ着陸する。そこには、1920年代そのままの生活を営む殺人一家がいた。6人は、ひとりひとり殺されてゆくが、最後に残った女性が発狂。彼女はかつて赤ん坊を風呂で溺死させたトラウマを持っていた。彼女は一家の一員として迎えられるが、一家の娘がミイラ化した赤ん坊を水浴びさせようとした瞬間、トラウマが爆発。彼女は一家を皆殺しにする、というストーリー。
 後半の意外な展開は面白く、狂人VS狂人の対決も完全にイっちゃっていてワクワクさせる。が、本来ホラー的内容の物語を、スリラー調に仕上げたかったのが裏目に出て、迫力がなく、あっけなく終わる。テンポは良いが、ストーリー構成は粗い。もっと徹底的にスプラッター・ホラー化すれば、傑作になっただろう。
 往年の名優R・スタイガーやY・デ・カーロなどが殺人一家を演じているのには注目。俳優が老後の生計を建てることの厳しさを教えてくれる。

レンタルビデオにて鑑賞
監督 ジョン・ハフ
ロッド・スタイガー/イヴォンヌ・デ・カーロ/マイケル・J・ポラード/フィオナ・ハッチソン/サラ・トルゴフ

予告編↓
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2011年04月25日

アドベンチャー

 ブロンソンとトニー・カーティスが共演した、コメディタッチのアクション。船に拾われた漂流中のアメリカ人が、下働きの男と意気投合し、トルコの助っ人兵士になりすましてトルコ軍とともに革命軍を倒しに行く。というのは表向きで、狙いは積荷の宝石。連戦のあげく、二人は革命軍に捕まり絶体絶命の危機に陥るが…。
 見せ場は多いが、演出がまるっきり冴えない。監督のP・コリンソンは他の監督作でもしばしばみられるが、描写力が決定的に欠けている。つまり演出が乱暴。盛り上げるべきところで肩透かし、どうでもいいところで大仰に盛り上げる。特に、クライマックスの大型船でのドンパチで、さあこれから大アクションが始まると思わせて、海上警備隊がやってきいて即終了には心底ガッカリ。というわけで、本作はアクションよりも主演二人の凸凹コンビぶりを楽しむべき一本。

1983年8月16日 地方局にて鑑賞
監督 ピーター・コリンソン
トニー・カーティス(広川太一郎)/チャールズ・ブロンソン(大塚周夫)

映像の抜粋↓
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