2011年01月10日

カジュアリティーズ

 戦争ものだが、なぜか監督がブライアン・デ・パルマ。おかげで、流血場面はスプラッター化し、残酷描写はほとんどホラーと化してしまった。
 ベトナム戦争化で実際に起こった米兵による現地民レイプ事件を扱った、“ベトナム暗黒史”もの。全体の3分の2をレイプ殺人事件が起こるまでに費やしているので、その事件の処理が駆け足になって、ややおざなりになったのが残念。どうせなら、史実は無視して主人公たちの感情むき出しの対決シーンなどを用意したほが、逆に問題意識も増したように思う。
 E・モリコーネのBGMは良し。S・ペンが納谷六朗で驚いた。ちょっと貫禄ありすぎかな。

レンタルビデオにて鑑賞
監督 ブライアン・デ・パルマ
マイケル・J・フォックス(水島裕)/ショーン・ペン(納谷六朗)

予告編↓
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2011年01月08日

結婚しない族

 大人のラブコメが得意なN・ジュイソンによる、ちょっと辛らつな作品。
 脚本家同士で同棲中の中年男女が、ついに結婚するが、お互いの故郷で大騒動を巻き起こす。やがて自分たちの持っていた相手への感情が、男女の愛ではなく、友情と気付いて別れるというストーリー。
 G・ホーン演じる女性脚本家が、「大人になりたくない女性」として描かれているので、上手くゆく結婚ではないことが早々に観客に伝わってしまうのが難。とはいえ、いつもの元気女性キャラではなく、知的な役側に挑戦したホーンは評価できる。
 吹き替えはレイノルズはFIXの田中信夫なのに、ホーンは高島雅羅。悪くないのだが、ここは頑張って藤田淑子にして欲しかった。

1988年8月4日 深夜放送にて鑑賞
監督 ノーマン・ジュイソン
バート・レイノルズ(田中信夫)/ゴールディ・ホーン(高島雅羅)/秋元羊介、辻村真人

映像の抜粋↓
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2011年01月07日

ケマダの戦い

 南方の島ケマダで起こる革命の嵐を描いた社会派ドラマ。
 探検家の主人公が、ケマダの革命派と政府との架け橋役として尽力するが、結局は政府上層部のエゴによって破滅し、友人と思っていた革命派のリーダーによって殺されるまでを描く。
 当時の社会考察を反映した、説得力のある主人公のせりふの数々が印象的。ただ、ドラマのほうはまとまりに欠け、いまひとつの印象。
 エンニオ・モリコーネによるプログレチックなテーマ曲がすばらしい。NHK-FMの関光男の番組で録音したものを、ヘビーローテーションで聞いていた。

1989年12月27日 深夜放送にて鑑賞
監督 ジッロ・ポンテコルヴォ
マーロン・ブランド(川合伸旺)

モリコーネの傑作をどうぞ
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2010年12月29日

クレヨンしんちゃん/嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード

 年忘れアニメ特集第四弾。数ある「クレヨンしんちゃん」(以下「クレしん」)映画版のなかでも、あえて本作をチョイス。理由は、「モーレツ!オトナ帝国」「アッパレ!戦国大合戦」の流れで大人向けになった「クレしん」映画を、本来あるべき「コドモ映画」に回帰させた作品だから。
 個人的には「オトナ帝国」は大好きだなのが、大人が楽しむ作品になってしまっているのが本末転倒。「戦国大合戦」は、もはやしんのすけが存在せずとも成立する内容で「クレしん」映画にする意味がないし、悲劇的ラストも鼻について、自分の「二度と観ない映画リスト」の筆頭だ。
 さて、本作「ヤキニクロード」がすばらしいのは、すがすがしいまでの「土着性」と「矮小なテーマ」。ストーリーは、夜に焼肉を食べる予定の野原しんのすけ一家が、熱海にアジトを持つ謎の集団に追われるはめになり、予定通り焼肉を食べるべく、熱海まで乗り込んで敵のボスと対決するというもの。
 「熱海」「焼肉」という単語だけで、もう傑作。こんな題材で映画一本作るだけで凄いのだが、小ネタもツボにはまりまくり。
 敵幹部の堂ヶ島少佐は、どうみても『地獄の黙示録』のキルゴア中佐。登場シーンの背景ではナパームが爆発するし、ヘリ部隊を操り、おまけにサーフィン好き。ひろしに惚れるゲイのドライバーは、お騒がせ「ジー・オー・グループ」の大神源太がモデル。チェイス・シーンで、敵が操るのはセグウェイ。科学者でもある敵ボスの弟の顔は、スティーヴ・ブシェミ。敵ボスに至っては麻原彰晃。雑誌のインタビューでは、監督は「(「カリギュラ」の)ボブ・グッチョーネがモデル」と言っていたが、絶対に麻原入ってます。なにせボスが開発していたのが、思うがままに他人を洗脳できるヘッドギアだもんね。あと、一世を風靡した“タマちゃん”が、意外な形で出演するのが大爆笑。
 時事ネタは古臭くなったものもあるが、テイストとしては『暗黒タマタマ大追跡』『温泉わくわく大決戦 』に近く(『暗黒タマタマ』は、東北に向かってオカマとキャバ嬢が追いかけっこする内容だったし)、アクションシーンも笑いも非常に充実している。子供はもちろん、大人も楽しめる作品なので、冬休みに親子でどうぞ。

劇場にて鑑賞
監督 水島努
矢島晶子(しんのすけ)/ならはしみき(みさえ)/藤原啓治(ひろし)/こおろぎさとみ(ひまわり)/徳

弘夏生(堂ヶ島少佐)/江原正士(下田)/皆川純子(天城)/真殿光昭(ドライバー)/石丸博也(白衣の

男)/石塚運昇(ボス)

麻原…じゃなかった、ボスが歌う劇中歌(歌は石塚運昇本人だよね?)↓
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2010年12月25日

キング・ソロモンの秘宝2/幻の黄金都市を求めて

 パート1とほぼ同時進行で撮影されたという続編。行方不明になった弟を探しに秘境の黄金都市を求めて再びクォーターメインが冒険する、というストーリー。
 新しい展開はあるにはあるが、流れが悪くて手に汗握るようなシーンはない。前作同様、危機の連続ばかりでメリハリが無く、それらを支えるドラマ部分が皆無なので、観ていて疲れるだけ。唯一、歳のわりに頑張っているJ・R・ジョーンズが良い。
 クライマックスは混乱のきわみで、何をやっているのかさっぱり分からない。

1989年11月4日 CX「ゴールデン洋画劇場」にて鑑賞
監督 ゲイリー・ネルソン
リチャード・チェンバレン(堀勝之祐)/シャロン・ストーン(勝生真沙子)/ジェームズ・アール・ジョーンズ(内海賢二)/ヘンリー・シルヴァ(北村弘一)/カサンドラ・ピーターソン(弥永和子)

予告編↓
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2010年12月24日

くまちゃん

 くまのぬいぐるみそっくりの異星人が恋の後押しをするファンタジー。
 小心で繊細なアーティストのもとに、くまのぬいぐるみの形をしたエイリアン“くまちゃん”がやってくる。くまちゃんは主人公の恋人との仲をとりもとうと奔走する、というストーリー。
 既に付き合っているカップルの危機を救うという展開は、面白さも胸躍る興奮もない。オーソドックスだろうと、主人公が片思いの相手にくまちゃんの助けを借りて告白するまでの過程を描いたほうが、ずっと面白くなっただろう。ジャズを中心としたBGMも、内容にそぐわぐチグハグ感が残る。くまちゃんの可愛らしさのみ印象に残る。

レンタルビデオにて鑑賞
監督 小中和哉
草刈正雄/川合千春/風祭ゆき/冨永みーな

オープニング↓
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2010年12月20日

キャプテン・アメリカ/帝国の野望

 『バットマン』のヒットの尻馬に乗るべく制作された作品。但し制作費は10分の1くらい(多分)。おまけにアメリカでは劇場公開すらされなかったはず。当然、推して知るべしの内容。
 第二次大戦中、ナチスから亡命してきた意思の手により、常人の何倍もの力を持つ体に改造された青年が、キャプテン・アメリカとして敵地に乗り込む。が、あっさりやられてミサイルとともにアラスカの氷に埋まってしまう。そして40年後…甦ったキャプテン・アメリカと、宿敵レッドスカルが対決するというストーリー。
 全体のトーンが暗すぎる点も『バットマン』を意識しているが、あまりにもチープな映像が失笑を誘う。アクションも迫力がない(監督がピュンピュン丸だから当然なのだが)。ラストもカタルシスのかけらもなく、とんでもない三文映画。テレビ朝日の『日曜洋画劇場』で放送されたのが信じられない。「午後ロー」でもキツいわ。

レンタルビデオにて鑑賞
監督 アルバート・ピュン
マット・サリンジャー/ロニー・コックス/ネッド・ビーティ/ダーレン・マクギャヴィン/マイケル・ヌーリー

予告編↓
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2010年12月18日

影の私刑

 陸軍士官学校内にはびこる、私刑組織と主人公の対決を描くサスペンス。
 生徒10人から成る「テン」という組織。彼らは、士官学校内の黒人や意にそぐわない生徒に刑罰を下していた。そのリンチがもとで、一人の生徒が命を落とす。主人公が面倒をみていた黒人の新入生も、テンに背中をナイフで切り刻まれる。主人公と仲間二人は、テンの正体を探るために奔走するというストーリー。
 過激なリンチや、テンの本拠地に主人公が乗り込むサスペンス描写は大変上手く演出されている。校長もテンの一員だったというラストのオチは、先に読めてしまうのが難。ドラマの舞台が学校内だけなので、スケール感には少々欠くが、ハッピーエンドになるのでスカッとする。

1984年11月23日 劇場にて鑑賞
監督 フランク・ロッダム
デヴィッド・キース/ロバート・プロスキー/マイケル・ビーン/ジャッジ・ラインホルド

予告編↓
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2010年12月17日

キャッツ・アイ

 先日亡くなったディノ・デ・ラウレンティスが製作したスティーブン・キングの原作の映画化。全3話のオムニバスで、彼の短編から2本と、1本を彼の書き下ろし脚本で映像化しているが、『クリープショー』のファミリー版といったかんじで、ホラーを期待すると肩透かしをくらう。
 1話目は、サディスティックな禁煙請負会社によって恐怖を味わうヘビースモーカーを描く。2話目は、ビルの最上階の部屋の、外側の張り出しを一周する賭けをするはめになる男の運命。3話目は子供の生気を狙う小悪魔と猫が対決。
 3話に渡って、猫が狂言まわしをつとめ、これがタイトルの由来。どれもヌルい話だが、2話目はまあまあカッコがついていて面白い。それにしても、キングの短編なら他にもっと映像化に向いた面白いものがあると思うのだが… オモチャの兵隊に襲われるやつとかさ(「ジョジョの奇妙な冒険」第4部で思い切りパクられてたけど)。

レンタルビデオにて鑑賞
監督 ルイス・ティーグ
ドリュー・バリモア/ジェームズ・ウッズ/ロバート・ヘイズ

予告編↓
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2010年12月16日

ゴジラVSビオランテ

 前作より5年ぶりのゴジラ作品で、今回は敵怪獣を設定したVSもの。特技監督の川北紘一が参加するのも、この作品から。
 見せ場をこれでもかと盛り込もうとする姿勢は買えるが、ストーリーへのからみが弱く、ちぐはく感のほうが大きい。バイオテクノロジーや人工雷によるマイクロウェイブ作戦など、アイディアは面白いものもあるため、残念。
 一番の問題は、ゴジラとビオランテの対決。この作品以降もそうなのだが、鎮座して光線を吐くだけの両者にらめっこが続く。「動かざること山のごとし」… こんな怪獣バトルが観たかったわけではない、と昭和ゴジラのファン全員がガックリしたことだろう。川北氏がはずれた『VSメガギラス』から、ようやくゴジラが生き生きと動き出すことを考えると、平成ゴジラ・シリーズがつまらなかった主要因は川北氏だな。
 ラストで昇天するビオランテの正体が沢口靖子で、本作で一番仰天した。あまりにも唐突なオチで、むしろステキ。

1990年1月10日 劇場にて鑑賞
監督 大森一樹
三田村邦彦/沢口靖子/田中好子/高嶋政伸/峰岸徹/高橋幸治/小高恵美

予告編↓
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