2011年10月18日

スター・クレイジー

 俳優のシドニー・ポワチエが監督したドタバタ・コメディ。というより、どちらかといえばオーソドックスな作りで、ドタバタというよりもスローなコントといった1本。ニューヨークから南部へやってきた失業者二人が、銀行強盗に間違われて監獄に入れられる。彼らは、刑務所で毎年開かれるロデオ大会に出て脱獄をはかろうとするが…というストーリー。
 ギャグのパンチはどれも弱いが、ストーリー自体はよく出来ている。ラストの脱獄作戦もなかなかのみどころ。とはいっても、全体的に地味なイメージはぬぐえない。公開当時、やたら「S・ポワチエが監督した」点を強調していたのが理解できる。それ以外にウリが無い(笑)。G・ワイルダーの吹き替えは、いつもの広川太一郎ではなく、安原義人。だが意外に合っていた。

1988年11月24日 深夜放送にて鑑賞
監督 シドニー・ポワチエ
ジーン・ワイルダー(安原義人)/リチャード・プライアー(玄田哲章)/池田勝

TVスポット↓
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2011年10月17日

処刑教室

 名作『暴力教室』の逆を行く異色バイオレンス。暴力のはびこる学園で、極悪非道な不良グループと教師との殺し合いを描く。
 まず、5分に1回の見せ場を用意して飽きさせない構成が良い。主人公の同僚教師は、不良どもにイビられて発狂し、彼らを殺そうとしたあげく事故死。一方の主人公は、不良を皆殺しに。同僚のほうが展開としては現実的だが、その現実を提示したうえで、理想の結末を主人公に託す脚本は、説得力がある。不良グループもどうしようもなく腐った奴らで、主人公が彼らを血祭りにあげてゆく様は拍手喝采。
 公開当時は、教師が学生を殺すことを問題視した、ピントのずれた映画批評ばかりだったが、彼らは現実を見ていない極楽トンボだ。自分は学校が最も荒れていた時代に学生だったが、不良は基本的にはどうしようもないクズばかりで、コイツラは更正不能だと確信したものだ。だいたい、この映画に出てくるような不良は、ブチ殺すのが間違いなく社会のため。
 とはいえ、クライマックスの演出はテンポが冗漫で、『わらの犬』のような血沸き肉踊るほどの迫力は出ていないのが惜しまれる。技術室での電気ノコギリでの腕切断シーンは良かったが。
 不良グループのボスを、当時のアイドル沖田浩之が担当していたが、結構はまっていた。特に、母親の前でイイ子ぶりつつ、主人公にドスの利いた脅しをかける場面などは、なかなかの名演技。ただ、後年、沖田が首吊り自殺をし、本作のラストも首吊りのため、遺族感情に配慮して、この吹き替え版は完全封印されている。佐々木功、樋浦勉などの配役がすばらしいので、DVD化する際は、沖田のパートのみプロの声優に部分吹き替えをしてもらって収録するのが良いと思う。  

1984年9月8日 CX「ゴールデン洋画劇場」にて鑑賞
監督 マーク・L・レスター
ペリー・キング(佐々木功)/ロディ・マクドウォール(樋浦勉)/ティモシー・ヴァン・パタン(沖田浩之)

予告編↓
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2011年10月07日

スリープウォーカーズ

 スティーヴン・キングが自ら脚本を書き下ろしたホラー。現代に潜む吸精鬼“スリープウォーカー”の末裔と、彼らに狙われた町の少女との対決を描く。
 自分の小説の映画化はことごとく失敗しているので、『クリープショー』と同じく最初から映画用に脚本を書き下ろすという手法は、本作では成功している。テンポが良く、無理やりな描写も無い。CGによる変身シーン、アクション、スプラッター描写の、どれを取っても出来が良い。前半では、滅びゆく“スリープウォーカー”の悲哀を前面に出しつつ、ラストでは彼らの邪悪さを全開させ、人類の敵としてブチ殺す展開がすばらしい。異形の者に変に同情するお涙頂戴的展開にしなかったのは、非常に得点が高い。難点は、最後に姿を現す“スリープウォーカー”の造形。いかにもの着ぐるみで、もう少し工夫が欲しいところ。
 本作の仕上がりが気に入ったキングが、監督のM・ギャリスを高く評価し、『ザ・スタンド』の監督に抜擢した。

レンタルビデオにて鑑賞
監督 ミック・ギャリス
ブライアン・クラウズ/メッチェン・エイミック/アリス・クリーグ
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2011年10月06日

Spookies

「海外の映像マーケットの試写で観た作品で、日本でソフト化されななかったシリーズ」最終回。
 これは正確に言えば、映像マーケットの後で送られてきたVHSで、91年頃に視聴した作品。森に迷い込んだ人々が、奇怪なモンスターに襲われ、命を落としてゆくというホラー。
 本作の一番のウリは、さまざまなデザインのモンスターが大量に登場する大サービスっぷり。結構グロテスクで凝ったデザインは、ホラー映画ファンなら狂喜乱舞すること間違いなし。SFXも当時としてはかなり頑張っている。
 が、キャストがほとんど無名だったため、既に斜陽化を進みつつあった当時のレンタルビデオ業界では、売り方が難しいということでパスされた。ちょっと名のある俳優が出ているだけで、本作の100万分の1のクオリティの映画はばんばん発売されていたのに(涙)

監督 トーマス・ドランほか
フェリックス・ウォード/ドン・スコット
予告編↓
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2011年10月04日

The Trouble Makers(Botte di Natale)

 「海外の映像マーケットの試写で観た作品で、日本でソフト化されななかったシリーズ」第2弾。
 これは1995年のカンヌ映画祭のマーケットで試写。テレンス・ヒル&バッド・スペンサー主演のマカロニウエスタン。キャラクター名は異なるものの、『風来坊』シリーズの続編的作品。スペンサーの拳で頭をゴツン、も登場する。有名な極悪人を捕まえようとする賞金稼ぎたちの珍道中を描くコメディ。
 まさか90年代に入ってマカロニウエスタンの新作が登場するとは思っていなかったので、試写があると知ったときは興奮した。蓋を開けてみると、ファミリー向けのコメディで、マカロニ特有の残酷描写は一切無し。ヌルい展開でダラダラと話が進むが、ラストの悪党一味との大乱闘は、フランスのコメディのようなナンセンスなおバカ描写が満載で、これはこれで楽しめた。エンドタイトルに流れる曲は非常に良い。
 日本では未公開もののコメディはまったく需要が無いので、本作も字幕付DVDなどの形で陽の目を見ることは、まず無いだろう。

監督 テレンス・ヒル
テレンス・ヒル/バッド・スペンサー

映像の抜粋↓
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2011年09月26日

スペース・サタン

 ミュージカル映画や『シャレード』などの監督S・ドーネンが、製作まで兼ねたSFサスペンス。狂ったロボットが、土星の基地で任務をこなしている男女を追い回すというストーリー。
 前半はSFらしい雰囲気で、出てくるメカを観ているだけで楽しくなる。ロボット“ヘクター”も、水中に落しても平気で、分解されても自力で修理するなど、特異な設定が面白い。狂った科学者を演じるH・カイテルも良い。ただ、ストーリーが余りに平板で、中盤から大失速し退屈してくる。登場人物が少ないので、脚本をかなり工夫しないと時間がもたない。ラストの特攻自爆も、もう一工夫ほしいところ。
 最大の謎は、なぜS・ドーネンのような監督が本作を撮ったか、という点につきる。彼のフィルモグラフィーでは異色だし、演出もまるでなっていない大失敗作。本当はSF好きだったのだろうか。それにしてはSF的センスが無い仕上がりだが…

1985年 CX「ゴールデン洋画劇場」にて鑑賞
監督 スタンリー・ドーネン
カーク・ダグラス(宮部昭夫)/ファラ・フォーセット(田島令子)/ハーヴェイ・カイテル(小川真司)/嶋俊介、中西妙子

予告編↓
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2011年09月25日

首都消失

 小松左京のSF小説の映画化。ストーリーは、謎の雲に覆われた東京を前に、人々が右往左往する。それだけ。
 もともと、小松左京の小説は細部に凝っている点がウリなのだが、映画の尺に収めるために、それら細部がことごとく削がれ、面白みも無くなってしまうパターンが多い。本作は、その最たるもの。
 もともと、雲が東京を覆うという単純なプロセスを描くので、演出がよほど上手くないと、間を持たせることができない。舛田利雄の演出は、残念ながらダレまくっている。地獄のような退屈な2時間。こんな作品が正月映画だったとは信じられない。まだトロマ作品をやったほうがマシ。いっそ『日本映画消失』という作品を撮るべきだったろう。

1988年9月10日 CX「ゴールデン洋画劇場」にて鑑賞
監督 舛田利雄
渡瀬恒彦/名取裕子/山下真司/大滝秀治/石野陽子/財津一郎
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2011年09月18日

『ジョン・レノン,ニューヨーク』川崎市アートセンターで公開中!

 先週金曜日で東京都写真美術館での上映は終わりましたが、昨日金曜日より、小田急線新百合ヶ丘の「川崎市アートセンター」にて上映が始まりました!

詳しくは、以下サイトにてご確認ください。→こちら

lennon.jpg
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2011年09月16日

スティーブン・キング/死の収穫

 スティーヴィン・キングの原作の映画化『チルドレン・オブ・コーン』の続編。ただし、キングの原作は無しで、完全なオリジナル。前作で生き残った子供たちが、別の土地で再び大人たちを殺してゆくというストーリー。
 ヨーロッパ映画ふうの独特の雰囲気は出ているが、インパクトのあるホラー・シーンが無く、凡打に終わった感は否めない。インディアンの伝説などをからめて新味を出そうとしている点は買えるが、結局は邪悪の主がトウモロコシというのは説得力が無く、失笑するだけ。どうせ原作がないのだから、もっと大ボラを吹いてよかったのでは。

レンタルビデオにて鑑賞
監督 デヴィッド・F・プライス
テレンス・ノックス/ポール・シェーラー/ロザリンド・アレン

予告編↓
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2011年08月23日

スーパー・マグナム

 『狼よさらば』シリーズ3作目にして、シリーズ最大のジェノサイドが繰り広げられる、まさに“スーパー”な1本。前2作が社会派アクションだったのに比べ、本作は完全な無軌道アクション。ストーリーは、ニューヨークにやってきた主人公が、凶悪なストリート・ギャングに牛耳られた町で大暴れし、大量の死体の山を築くというもの。
 監督は引き続きM・ウィナーだが、アクションの演出をみると、どうやらプロデューサーのメナハム・ゴーランがメガホンの一部を取ったようなイメージである。どちらかといえばオフビートな演出方針のウィナーとは、明らかに異なる陽性のアクションが、画面せましと展開する。クライマックスのストリート・ギャングとの全面戦争は痛快無比。悪い奴らがどんどん死んで、観ている側はスカっとする。
 ブロンソンは老体でほとんど走れなくなっているが、その分、E・ローターが活躍して画面を補っている。

1988年7月10日 テレビ朝日「日曜洋画劇場」にて鑑賞
監督 マイケル・ウィナー
チャールズ・ブロンソン(大塚周夫)/デボラ・ラフィン(弥永和子)/マーティン・バルサム(宮川洋一)/エド・ローター(仲木隆司)/ギャヴァン・オハーリヒー(堀勝之祐)/屋良有作、広瀬正志、石森達幸、筈見純

予告編↓
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