2012年01月21日

007/消されたライセンス:初回放送版

 TBSの洋画劇場は前作『リビング・デイライツ』が最終回。本作は、正月明けの土曜の午後に、TBSで2時間半枠でいきなり放送された。ボンドの親友フェリックス・ライターに瀕死の重傷を負わせた麻薬王を、ボンドが私怨で追い詰める。
 殺しのライセンスを剥奪されたボンドが、私人の立場で動く姿はもはやスパイ映画ではなく、シリーズ中で一番の異色作となった。全編シリアス・ムードで、笑いも少なめ。バイオレンス描写も、シリーズ一だろう。作風としては、『リーサル・ウェポン』の超大作版といった感じ。
 とはいえ、そこはイギリス映画。ボンドは直接手を下さずに、麻薬王を巧みに疑心暗鬼に追い込み、仲間割れで自滅させる作戦。頭を使ったコン・ゲームが非常に面白く仕上がっている。そのおかげで、アクションは控えめながら、ストーリーの面白さでぐいぐい引っ張ってゆく。
 麻薬を溶かしたガソリンを積んだタンクローリーでの壮絶カーチェイスが、本編最大の見せ場にしてクライマックス。タンクローリーの片輪走行やウイリーなど、珍しいアクションが楽しめる。ちなみに、タンクローリーにしがみ付くボンドを、悪党サンチェスがマシンガンで撃つと、兆弾の音が「ジェームズ・ボンドのテーマ」を奏でるというお遊びも楽しい。
 吹き替え版は、ダルトン=小川真司は板について安心感十分。K・ローウェルの勝生真沙子は、前作からの続投。A・ザーブを担当する青野武の小憎らしい演技もすばらしい(本当に器用な人だ。はやく復帰して欲しい)。

監督 ジョン・グレン
ティモシー・ダルトン(小川真司)/キャリー・ローウェル(勝生真沙子)/ロバート・ダヴィ(麦人)/タリサ・ソト(渡辺美佐)/アンソニー・ザーブ(青野武)/エヴェレット・マッギル(谷口節)/デスモンド・リュウェリン(北村弘一)/デヴィッド・ヘディソン(納谷六朗)/ベニチオ・デル・トロ(古田信幸)/ドン・ストロード(辻親八)/ウェイン・ニュートン(西村知道)/アンソニー・スターク(堀内賢雄)

予告編↓
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2012年01月19日

007/リビング・デイライツ:初回放送TBS版

 T・ダルトンを新ボンドに迎え、心機一転の第15作。ボンドを利用して邪魔なソ連の将軍を暗殺しようとする武器証人とロシア軍人の計略を、ボンドが返り討ちにする。
 ボンドが若返ったぶん、アクションも軽快に。積荷のニトロを爆発させながらカー・スタントを繰り広げるアバンタイトルから滑り出しは好調。雪山でのボンド・カーによる追いかけっこ、クライマックスの砂漠でのおおがかりなモブ・アクション、空輸機から網でぶらさがっての対決など、大作感あふれる、007映画らしいアクションが十二分に盛り込まれている。さらに、ボンド以外の下っ端の諜報員や、刑務所看守まで、体を張ったアクションをみせる。本作は、ボンド以外の登場人物もやたらアクションする、“ノン・ストップ”アクション・ムービーなのだ。前半は、ドラマをきっちり見せるために、ややモタつくが、後半はアクションの連続という印象。ジョン・バリーのBGMも手伝って盛り上がる。
 吹き替え版では、ダルトンを小川真司が担当。彼はマイケル・ダグラスのFIXとしてお馴染みだが、『フラッシュ・ゴードン』の新録や、『ブレンダ・スター』などで過去にダルトンをアテていた。本作が劇場公開になったとき、「ハッピー・アニバーサリー007」がTBSで昼間に放送され、そのときチラっと喋るダルトン=ボンドを小川がアテていたので、もしや…と思ったら、その通りになった。J・クラッベを腹黒い軽さで演じる羽佐間道夫にも注目。

監督 ジョン・グレン
ティモシー・ダルトン(小川真司)/マリアム・ダボ(勝生真沙子)/ジェローン・クラッベ(羽佐間道夫)/ジョー・ドン・ベイカー(内海賢二)/ジョン・リス=デイヴィス(飯塚昭三)/アート・マリック(石丸博也)/アンドレアス・ウィズニュースキー(中田和宏)/デスモンド・リュウェリン(北村弘一)/ロバート・ブラウン(石森達幸)/ジョン・テリー(大塚芳忠)

予告編↓
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2012年01月18日

007/美しき獲物たち

 R・ムーア最後のボンド。当時58歳で、諜報員としても現役引退の頃合。というわけで、公開当時シリーズ最後の作品と噂もされた。シリコンバレーの壊滅をもくろむ富豪に、ボンド老体にムチを打って挑む。
 全編を通して、特に印象に残るアクションはない。アバンタイトルのスキーアクションは、ところどころで流れが切れてしまうので、リズム感に欠く。消防車のカーチェイスも、ボンド得意の頭を使ったトリック・プレイなどを盛り込んで欲しかった。ラストの金門橋での格闘がちょっと面白いくらい。が、このシーンでは前作同様、一介の女性を救うためにボンドが決死の行動を取る。ボンドらしくないからもう止めなさいってば… 
  ストーリーは、ムーア=ボンドものでは最もゆったりと進む。往年のハリウッド大作のように、細部に気を配っている点は良いが、当時としてはちょっとテンポが悪い。後年、内容を理解したうえで繰り返し観るには味があって良いのだが… ボンドのロートルっぷりも目立ち、『黄金銃』と同じくらいツラい扱い。引退もやむを得ず、と思わせるつくりだが、製作側が意図的にやっているような気もする。ジョン・バリーのBGMは、ムーア有終の美を彩るべく、シリーズ中でも屈指の傑作。
 制作当時、デュラン・デュランがプロデューサーのブロッコリに「そろそろ007シリーズに新しい音楽が必要だと思いませんか」と囁いて、主題歌をゲットしたという噂があったが、ボンド・ファンには噴飯もの。シリーズは、その時代で常に新しい主題歌に挑んできたのを知らんのかね。ブロッコリは面白がって起用したというが、この噂が実話なら、死ぬまで赤面ものだ。

監督 ジョン・グレン
ロジャー・ムーア(広川太一郎)/クリストファー・ウォーケン(野沢那智)/タニア・ロバーツ(勝生真沙子)/グレイス・ジョーンズ(山田栄子)/パトリック・マクニー(川久保潔)/ウィロビー・グレイ(大木民夫)/パトリック・ボーショー(有本欽隆)/デスモンド・リュウェリン(北村弘一)/ロバート・ブラウン(藤本譲)

映像の抜粋↓
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2012年01月17日

007/オクトパシー

 『ユア・アイズ・オンリー』がドラマ部分が薄かったのを危惧したのか、『死ぬのは奴らだ』の頃に“半”原点回帰した一本。コミカルさも前作の二倍。ソ連の将軍と組んで、NATOで原爆を爆発させようとするインド王族に、美女盗賊団の協力を得てボンドが挑む。
 サーカス、女盗賊、ジャングルでのおいかけっこなど、どちらかといえば戦前のアクション映画の娯楽性を、現代に甦らせようとした意図が伺える。が、物語部分を重視したため、アクションがふんだんとまではゆかず、全体のテンポはいまひとつの印象。007ファンにとっては、現場にまで乗りだすQの大活躍は嬉しいところ。
 アクションは、アバンタイトルとラストのセスナ上の格闘以外、特に目立つものはない。列車の上で双子の殺し屋と対決するシーンは、『シャーロック・ホームズの素敵な挑戦』の車上チャンバラのほうが迫力があるし、敵の根城でのモブ・アクションも、女盗賊たちのアクションがモタついて、他の作品のクライマックスと比べると多少見劣りしてしまう。
 一番の問題は、オクトパシーをさらった悪党カーンがセスナで逃げると、ボンドがセスナの外に捕まってまで彼女を助けようとするラスト。ボンドはあくまで女王陛下の犬なので、一人の女性を助けるために命は張らないはず。ここは見逃して、第二ラウンドに持ち込んで勝利するのが本来のボンド。もしくは、ボンドも一緒に拉致されて、逃げるためにやむをえずアクションを起こす、というシナリオにすべきだったろう。
 吹き替えでは、M・アダムスの来宮良子が賛否両論あったが、女盗賊のカリスマ役には、このくらいドスが効いたほうがいいと思う。『演歌の花道』しか知らない人もいるだろうが、来宮といえば若い頃はもの凄い美声。『国際諜報局』のスー・ロイドの吹き替えを聞いてみ。他には、セスナにしがみつくボンドを始末しに行けとカーンに命じられ、「私が?」とうろたえて答えるK・ベディの西村知道の一言がツボ。

監督 ジョン・グレン
ロジャー・ムーア(広川太一郎)/モード・アダムス(来宮良子)/ルイ・ジュールダン(田口計)/クリスティナ・ウェイボーン(榊原良子)/カビール・ベディ(西村知道)/スティーヴン・バーコフ(坂口芳貞)/ウォルター・ゴテル(大宮悌二)/ロバート・ブラウン(石森達幸)/デスモンド・リュウェリン(丸山詠二)/ロイス・マクスウェル(好村俊子)

クライマックスの突入シーン↓
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2012年01月16日

007/ユア・アイズ・オンリー

 前作が荒唐無稽の極みに達してしまったので、またまた原点回帰。暗号解読器ATACを奪いソ連に売ろうとする富豪にボンドが挑む。
 ストーリーはオーソドックスなスパイものに戻り、悪役も世界征服などの野望は持たない。一見地味な作品のようだが、アクション・シーンはシリーズで一番。本編の半分以上はアクションという、かつてないボリュームかつ、過去のシリーズにあったアクションの応用進化形で構成されている。曲がりくねった小道でのカーチェイス、ボブスレーのコースをスキーVSバイクで疾走するシーンは、いつ観ても興奮する。クライマックスのロック・クライミングは、公開当時はまだ一般的ではなく、緊張感溢れる名シーン。全編とにかくテンポが良く、あっと言う間に終わってしまう。個人的にはシリーズ中で一番好きな作品。
 過去8作目以降は、すべての作品が初回は拡大枠で放送されているが、本作は初回から2時間枠。実は、初放送の前に何度か改編期に編成が組まれていたものの、放送はされてこなかったという経緯があり、拡大枠で放送予定だったものが何らかの理由で2時間枠にカットされたようだ。というのも、初回放送の「月曜ロードショー」の荻昌弘の解説では、本編でカットされたラストのサッチャーの登場シーンに触れていたからだ(これって放送事故だよね)。荻氏が解説の収録前に見た放送用本編は、拡大枠の正味2時間程度のものだったという証拠である。

監督 ジョン・グレン
ロジャー・ムーア(広川太一郎)/キャロル・ブーケ(戸田恵子)/トポル(小林清志)/リン=ホリー・ジョンソン(潘恵子)/ジュリアン・グローヴァー(穂積隆信)/ウォルター・ゴテル(中庸助)/加藤精三

予告編↓
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2012年01月15日

007/ムーンレイカー

 遂にボンドが宇宙に飛び出してしまったトンデモ巨編。スペースシャトルの消失事件を調査するボンドが、全人類を殺害しようとする富豪の陰謀につきあたる。
 脚本は前作に続きクリストファー・ウッドが担当しているが、タガがはずれたワルノリに閉口。ジョーズの再登場は嬉しいが、ボンド側に寝返ってしまう日和見脚本には疑問も残る。しかし、一番の問題はストーリーが面白くない点だろう。
 アクション・シーンは、冒頭のパラシュートなしの落下スカイ・アクション以外は、特に見るべきものは無し(このアクションは『イレイザー』や『シューテム・アップ』でパクられていた)。ホバー・クラフト化するゴンドラやハング・グライダー付きのボートも、前作のロータス・エスプリのような目だった活躍はせず。
 ただ、宇宙ステーションのデザインは目をみはるものがある。本作の直後にNASAが発表した宇宙ステーションのデザインが、ほぼ本作と同じだったのは驚愕した。つまり、007のスタッフが宇宙で存在可能なステーションのデザインを追求した結果、NASAに追いついてしまったというわけである。
 吹き替えでは、内海賢二が悪役キャラで再登場。知的な紳士のイメージが残るM・ロンズデールが、内海の声でワル度200%増しに。前作に引き続き小原乃梨子のボンド・ガールだが、今回は白人美女のL・チャイルズの声なのでしっくりくる。

監督 ルイス・ギルバート
ロジャー・ムーア(広川太一郎)/ロイス・チャイルズ(小原乃梨子)/ミシェル・ロンズデール(内海賢二)/コリンヌ・クレリー(宗形智子)/リチャード・キール(銀河万丈)/ウォルター・ゴテル(大木民夫)/バーナード・リー(今西正男)/ロイス・マクスウェル(花形恵子)/デズモンド・リューウェリン(田中康郎)

予告編↓
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2012年01月14日

007/私を愛したスパイ:リピート放送版

 007シリーズは、4月の改編期に拡大枠で放送し、その年の年末に2時間枠用にカットして放送するというパターンがあったが、80年代後半になってから、録音しなおすパターンが増えた。その頃に制作された一本。
 B・バックは弥永和子で、個性的な顔立ちのバックには、初回版の小原よりも弥永のほうがぴったり。C・ユルゲンスは大塚周夫で、堂々としたワルっぷりとねちっこい嫌らしさが同居し、これはこれでアリ。

監督 ルイス・ギルバート
ロジャー・ムーア(広川太一郎)/バーバラ・バック(弥永和子)/クルト・ユルゲンス(大塚周夫)/ウォルター・ゴテル(加藤精三)/バーナード・リー(石森達幸)/ロイス・マクスウェル(竹口安芸子)/デズモンド・リューウェリン(丸山詠二)

ロータス・エスプリの模型写真↓
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2012年01月13日

007/私を愛したスパイ:初回放送版

 前作『黄金銃を持つ男』がジリ貧になり、遂に007シリーズも打ち止めかと世間に思われた頃、奇跡の大逆転となった1本。当時の配給収入が32億、動員数と当時の映画料を考慮して現在の興行収入に換算すると興収で80億になる。英ソの原子力潜水艦の消失事件を調べるボンドが、海運王ストロンバーグの悪魔の計略に突き当たり、その野望をくじくというストーリー。
 脚本に小説家出身のクリストファー・ウッドを起用し、壮大な大風呂敷を広げることに成功。前作までのマンキウィッツが007をでくの坊的に描いていたに比べ、本作のボンドは頭脳明晰、危機に瀕しても機転を利かせて難を逃れ、バカなドジも踏まず、冷酷さも持ち合わせるという、理想のボンド像となっている。当然、共同脚本のR・メイボームの力も大きいとは思うが、コネリー時代の初期ボンドに近く安心して観ていられる。
 水中を潜るロータス・エスプリが公開当時話題をさらい、秘密兵器が目立った一本のような印象だが、実はボンドのガジットはほとんどこれだけ。ロータス・エスプリもすぐに壊れて退場する。実際は、本編の9割はボンドが自分の身と拳銃一丁で事件と格闘している作品である。
 クライマックスとなるリパルス号のセットは、『二度死ぬ』の火口の秘密基地に匹敵うる巨大空間。ストロンバーグの私設兵隊と、英ソ海軍軍人たちが大激闘するモブ・アクションは、シリーズ最大規模。ラストで全弾をストロンバーグに撃ち込むボンドは、『ドクター・ノオ』のデント教授射殺シーンへのオマージュか。
 吹き替え版では、抑えた口調で得体の知れなさを表現した鈴木瑞穂のK・ユルゲンスが良い。『ゴッド・ファーザー』のM・ブランドを完璧に吹き替えた鈴木の職人技が、本作でも堪能できる。B・バックの小原乃梨子は、ちょっとキャラに合わない印象も。彼女の声はジェーン・フォンダのイメージがあるので、ブロンド白人美女のほうが合っている。

監督 ルイス・ギルバート
ロジャー・ムーア(広川太一郎)/バーバラ・バック(小原乃梨子)/クルト・ユルゲンス(鈴木瑞穂)/キャロライン・マンロー(高島雅羅)/ウォルター・ゴテル(大木民夫)/バーナード・リー(今西正男)/ロイス・マクスウェル(花形恵子)/デズモンド・リューウェリン(田中康郎)

ロータス・エスプリのカーチェイス↓
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2012年01月12日

007/黄金銃を持つ男

 イアン・フレミングの最後の007原作の映画化。世界一と謳われる殺し屋スカラマンガとボンドの対決を、新開発のエネルギー発生装置の争奪戦を折り込みながら描く。
 前作に続き、脚本のメインライターはトム・マンキウィッツ。彼は『探偵/スルース』などの名匠ジョセフ・L・マンキウィッツの息子だが、緻密な演出家の父親とは異なり、おおざっぱな三文アクションの風呂敷を広げている。シリーズの脚本を多く手がけてきた共同脚本のリチャード・メイボームが、軌道修正するのに苦労する姿が目に浮かぶ。結果、シリーズ中で最もドタバタ・ギャグが繰り広げられる、コメディと紙一重の作品になってしまった。
 良い点といえば、任務のためなら女性に対しても非道になり、敵を倒すためなら姑息な手段を堂々と使うボンド像、ボンドよりも自信と余裕に満ちた殺し屋スカラマンガ、ボンドに引退しろといわんばかりに、暴言を浴びせまくるMくらい。クライマックスの秘密基地も、勤務員が黒人オペレーターひとりなので、せっかくの豪華なセットが殺風景このうえない。大爆発しても、右往左往する作業員がゼロなので盛り上がらない。肝心の「黄金銃」も、チラシや宣伝で煽っていた割には、本編で十分に活躍しない。
 アクションの見せ場も地味。360度ひねり回転しながら川を飛び越えるカー・アクション自体は凄いが、これをボンドがやっちゃダメでしょう。ボンドはムチャはするが、「無理」はしない。失敗したら確実に死ぬ行為は、任務遂行に支障をきたすので、第二ラウンドに持ち込むのがボンドのはず。007理解度が低いマンキウィッツの脚本がダメなのだ。
 テレビ吹き替えは、C・リーをFIXの千葉耕市が担当しているのが、なんといっても高得点。ドラキュラ伯爵がボンドを追い詰めている雰囲気も味わえる(笑)

監督 ガイ・ハミルトン
ロジャー・ムーア(広川太一郎)/クリストファー・リー(千葉耕市)/ブリット・エクランド(滝沢久美子)/モード・アダムス(吉田理保子)/リチャード・ルー(藤本譲)/スーン=テック・オー(小島敏彦)/エルヴェ・ヴィルシェーズ(辻村真人)/クリフトン・ジェームズ(滝口順平)/バーナード・リー(今西正男)/ロイス・マクスウェル(花形恵子)/デズモンド・リューウェリン(田中康郎)

予告編↓
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2012年01月11日

007/死ぬのは奴らだ:リピート放送版

 『ダイヤモンドは永遠に』『私を愛したスパイ』同様、本作も初回放送からしばらく経って、ニューマスターに変わった際に吹き替えが新録されている。興味深いのは、メインどころの声優は初回版を踏襲している点。せりふが微妙に変わっているので、もう一度集まって収録し直しているのは間違いない。声優の配役で敢えて冒険を避けたのはなぜか、理由は知りたいところ。
 J・シーモアの玉川紗己子は、初回の岡本茉莉よりも、あどけない印象。B・リーの石森達幸は、恐らく放送時期の近かった『オクトパシー』のロバート・ブラウンを担当していたので、本作の新録に際して意図的に合わせたのだろう。

監督 ガイ・ハミルトン
ロジャー・ムーア(広川太一郎)/ヤフェット・コットー(内海賢二)/ジェーン・シーモア(玉川紗己子)/クリフトン・ジェームズ(滝口順平)/ジュリアス・W・ハリス(田中康郎)/ジェフリー・ホールダー(銀河万丈)/デヴィッド・ヘディソン(徳丸完)/バーナード・リー(石森達幸)/ロイス・マクスウェル(竹口安芸子)/玄田哲章

ワニのシーンの超危険なメイキング↓
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