2011年12月20日

電撃脱走・地獄のターゲット

 監督のD・ヒコックスが、映画ファンの間で名をはせることになったサスペンス・アクション。多分、彼の唯一にして最高傑作。
 刑務所内で妻の突然の妊娠を知った主人公が、相棒と脱獄をはかる。間男を殺そうとやっきになる主人公だが、邪魔が入ってうまくゆかない。隠しておいた大金を引き出し、復讐を実行するが、すべては彼の隠し金を狙って相棒と妻が立てた周到な計画だった、というストーリー。
 主人公が刑務所で筋トレに励み、洗面器に滴る汗がたまるオープニングから緊張感満点。脱獄用のロープが切れて、死の振り子と貸した状態から脱獄に成功するアクションも斬新。ラストの意外なドンデン返しと、悲劇的ラストまで、一気に見せる展開がすばらしい。『オスロ国際空港』などの英国の個性派I・マクシェインが、アクの強いチンピラを見事に演じている。
 DVDは発売されていないが、TSUTAYAのオンデマンドDVDでは発売されて欲しくない一本。字幕焼付けになってしまうし、吹き替えは絶対に入らないから。

深夜放送にて鑑賞
監督 ダグラス・ヒコックス
オリヴァー・リード(小林清志)/イアン・マクシェーン(堀勝之祐)

テーマ曲↓
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2011年12月09日

帝都物語

 荒俣宏の原作10巻のうち、4巻までを映画化。平将門を甦らせようとする魔人・加藤保憲の帝都壊滅計画を阻止する人々の活躍を、歴史上の実在の人物をキャラクターとして登場させながら描く。
 小説4冊分を2時間余にまとめるわけだから、見せ場たっぷり、テンポ軽快の作品にならないはずはない…のだが、帝都ならぬ映画が壊滅してしまった。脚本と編集はメチャクチャで、話がまったくつながらい。
 撮影も固定カメラばかりで、単調極まりない。BGMもダサく、特撮も水準を超えず。セット以外で見るべきところといえば、いつもの大仰さの無い平幹二朗の演技くらいか。クライマックスで、地下鉄工事が悪の地脈破壊に無理やり結びつくご都合主義には呆然。例えるなら、汚いおもちゃ箱を崖から落したような映画。
 何人かの俳優の声を、声優が吹き替えていたが、何の意味があったのだろうか。大塚芳忠、山田栄子らが声だけで出演している。

レンタルビデオにて鑑賞
監督 実相寺昭雄
原田美枝子/石田純一/嶋田久作/勝新太郎/寺田農/西村晃/佐野史郎/平幹二朗
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2011年12月08日

「特捜班CI☆5傑作選DVD−BOX PART2」今年いっぱいで販売終了!

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 イギリスのアクション・テレビ・シリーズ「特捜班CI☆5傑作選DVD−BOX PART2」が、今月末で販売が終了します。『007/カジノロワイヤル』『007/ゴールデンアイ』『復讐捜査線』の監督マーティン・キャンベルを育てたシリーズで、イギリスで放送されたドキュメンタリー番組のインタビューでも「特捜班CI☆5で学んだことを、すべてボンド映画につぎ込んだ」と名言していました。
 本シリーズを観ると、最近のハリウッド産アクションがいかに大味で面白くないかが、面白いほどよく分かります。1話完結ですが、ハリウッド映画数本分のストーリーが詰っています。本シリーズ以前も以後も、ここまで良く出来たアクション・シリーズはありませんね。
 まだ購入されていない方はホントにホントの最後の機会ですので、ぜひご検討ください。

「特捜班CI☆5傑作選DVD−BOX PART2」注文ページは→こちら

「特捜班CI☆5」について詳しく知りたい方は→こちら

「特捜班CI☆5」ハイライトムービーは→こちら
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2011年11月30日

鉄男 II BODY HAMMER

 世界各国の映画祭で話題になった『鉄男』の続編。ある意味内容はパワーアップしたリメイクに近い。前作はモノクロだったが、今回はカラー。世界征服をもくろむ謎の組織と、平凡なサラリーマンながら“メタル・サイキスト”としての潜在能力を秘めた男が対決する。
 前作のようなホラー・タッチは影を潜め、バイオレンス・アクション作品になっている。それゆえ、普通の映画の枠に収まった平凡な作品に仕上がってしまった。前作のような悪夢のような体験は、本作には無い。クライマックスは完全に前作の焼き直しであるのも残念。

レンタルビデオにて鑑賞
監督 塚本晋也
田口トモロヲ/塚本晋也/岡伸/手塚秀彰

予告編↓

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2011年11月26日

『超高層プロフェッショナル』などテレビ吹替音源を募集中!

 スカイツリーのオープンも来年に迫るなか、メリケン鳶職人の八面六臂の活躍を描いた異色アクション『超高層プロフェッショナル』のリリースが予定されています(しかも超高画質HDマスターで!)。そこで、現在テレビで放送された吹き替え版を募集しています。その他、アルジェント作品なども同時募集です。テレビでの放送情報などは、以下になります。

『超高層プロフェッショナル』 1983年12月3日(土)CX「ゴールデン洋画劇場」にて放映
『マーフィの戦い』 1974年4月1日(月)TBS「月曜ロードショー」などで放映
『わたしは目撃者』 1981年11月27日(金) フジテレビ深夜にて放映
『シャドー』 1986年12月4日(木) TBS深夜にて放映
なお、『わたしは目撃者』『シャドー』は、Hi-Fi録画もしくは標準録画のみの募集です。

★吹替音源の募集の詳細→こちら


 お心当たりある方は、ぜひご協力をお願いいたします!

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2011年11月17日

ダーク・ハーフ

 スティーヴン・キングの原作を、『ゾンビ』のロメロが監督したサスペンス・ホラー。キングの書き下ろし脚本の『クリープショー』があったが、ロメロがキングのベストセラー小説自体を映画化するのは、本作が初めて。大衆小説を書くときに使っているペンネームを捨てようとした小説家が、突如現れた謎の殺人鬼に悩まされる。が、その殺人鬼は、捨てたペンネームを名乗る、実体化した自分の別の人格だった、というストーリー。
 全体的にコンパクトにまとまりすぎて、面白味に欠くのが難。同じオライオン製作の『モンキー・シャイン』に区比べても、かなりパンチが弱い。クライマックスでの、小説による対決も、キングの文章で読むなら説得力があるのだろうが、実際に映像化されてしまうと、失笑せざるを得ない。
 ラストにスズメが大挙押しかけて悪を葬るのは、ヒッチコックの『鳥』を思わせるが、実際は『吸血鬼の接吻』のラストシーンからヒントを得たのかもしれない。
 
レンタルビデオにて鑑賞
監督 ジョージ・A・ロメロ
ティモシー・ハットン/エイミー・マディガン/マイケル・ルーカー

予告編↓
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2011年11月15日

トレスパス

 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のロバート・ゼメキス製作・脚本によるサスペンス。偶然に宝の地図を手に入れた消防士たちが(一応断っておくが、現代劇である)、古い工場に探索にゆくと黒人ギャングの殺人現場に遭遇。消防士たちとギャングの対決が始まる。
 設定は『警官ギャング』、展開は『要塞警察』。これで全て表せてしまう内容。マンガ的な「宝探し」という要素と、ハードなサスペンスがかみ合わず、W・ヒルのバイオレンス描写もいまひとつ。BGMも面白味が無く、場面をまったく盛り上げない…と思ったら、ヒルの盟友ライ・クーダによるものだった。

レンタルビデオにて鑑賞
監督 ウォルター・ヒル
ビル・パクストン/ウィリアム・サドラー/アイス・T/アイス・キューブ

映像の抜粋↓
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2011年11月03日

タイム・アフター・タイム

 『シャーロック・ホームズの素敵な挑戦』で注目されたニコラス・メイヤー監督・脚本による大傑作SFサスペンス。H.G.ウェルズ原作の「タイムマシン」のパロディ的作品で、タイムマシンのデザインも映画版『タイムマシン』と同系列のもの。本作が「午前10時の映画祭」の1本に入っていないのは信じがたい。
 H.G.ウェルズが19世紀にタイムマシンを発明、お披露目をする。その場に居た友人の医師がマシンで消えたところに警察がやって来る。医師は、当時ロンドンを恐怖に陥れていた切り裂きジャックだった。自動的に戻ってきたタイムマシンのカウンターから、医師が未来へ逃亡したことを知ったウェルズは、自らも1970年代のアメリカへタイムスリップする。一方で、ジャックは20世紀の都会に完全に馴染み、凶行を続けていた…というストーリー。
 演出がきっちりしていて、笑わせるところは大いに笑わせ、怖がらせるところでは存分にサスペンスを盛り上げる。伏線をきっちり回収する練りこまれた脚本も貢献している。ラスト15分のスリルとサスペンスの盛り上がり方は、現在のハリウッド大作でもなかなかお目にかかれない素晴らしさ。
 が、最大の成功の要因は、切り裂きジャックのキャラクター設定。主人公より頭脳が優れ、未来社会にもあっさり適応。主人公の一歩先を常に行く狡猾さなど、良い悪役として必要な要素をすべて兼ね備えている。演じるD・ワーナーも熱演で、この作品の真の主役ともいえる。
 本作は吹き替え版も秀逸なのだが、権利元がワーナーなのでブルーレイになっても吹き替えは収録されそうにないのが残念至極。 

1985年12月15日 テレビ朝日「日曜洋画劇場」にて鑑賞
監督 ニコラス・メイヤー
マルコム・マクダウェル(野沢那智)/デヴィッド・ワーナー(石田太郎)/メアリー・スティーンバージェン(高島雅羅)/吉田理保子、勝生真沙子、細井重之、榊原良子

予告編↓
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2011年11月02日

大福星

 『五福星』の続編的作品。警官以外の隠密組織に、香港から日本へ逃亡した横領警官を追わせるというストーリー。
 設定は悪くないのだが、前作がスマートなコミカル・アクションに仕上がっていたのに比べ、本作はストーリーもアクションもいまひとつ。泥臭いギャグ場面がダラダラと展開し、全体のテンポをかなり悪くしてしまっているのも感心できない。
 但し、オープニングでの日本でのすさまじいカーチェイスは素晴らしい。日本映画のカーアクションがダサいのは、才能が無いからだと証明されてしまった。

1988年4月23日 CX「ゴールデン洋画劇場」にて鑑賞
監督 サモ・ハン・キンポー
ジャッキー・チェン(石丸博也)/サモ・ハン・キンポー(水島裕)/ユン・ピョウ(堀秀行)/リチャード・ウン(青野武)/エリック・ツァン(小松政男)/チャールズ・チン(安原義人)/フォン・ツイファン(羽佐間道夫)西脇美智子(本人)//川合伸旺、井上瑤、熊倉一雄

DVD用予告編(アラレちゃんも登場)↓
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2011年11月01日

タップス

 閉鎖が決まった陸軍幼年学校に立て篭もる若き士官たちの姿を描く異色ドラマ。閉鎖が宣言された夜、士官候補生と町のチンピラがパーティでいざこざを起こし、止めようとした将軍の銃が暴発してチンピラの一人が死亡する。罪を問われた将軍を無罪にするため、士官候補生たちは学校に立て篭もって泥沼の戦いを繰り広げる…というストーリー。
 無名時代のT・クルーズやS・ペンが出演しているのがみどころのひとつ。いわゆる若者の反抗を描いた作品だが、どうしても知恵の足りなさが目立つ。ただやみくもに悲劇に向かって突っ走ってゆく姿は、70年代映画のほうがもっと上手く描けていた。T・クルーズが乱射したため、巻き添えで主人公も死ぬラストはショッキングだが、とってつけたような感をぬぐえない。

深夜放送にて鑑賞
監督 ハロルド・ベッカー
ティモシー・ハットン(田中亮一)/ジョージ・C・スコット(加藤正之)/トム・クルーズ(島田敏)/ショーン・ペン(村山明)/ロニー・コックス(若本規夫)

予告編↓
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