2011年09月04日

ペアレンツ

 俳優のB・バラバンが監督した心理サスペンス。両親が人肉を食べているのではないかという疑念にかられた少年の恐怖を描く。
 ポップな雰囲気と、地を這うような重苦しいサスペンスの対比が効果的。クライマックスは、ついに父親が本心を明かし、少年と対決するが、両親ともガス爆発で死ぬ。が、映画はここからが面白く、実は少年の誇大妄想から両親を死なせてしまったのではないか、という描き方で終わる。このあたりの不安定感が、映画全体のトーンに直結しているのが上手い。父親役のランディ・クエイドは名演。

レンタルビデオにて鑑賞
監督 ボブ・バラバン
ランディ・クエイド/メアリー・ベス・ハート/サンディ・デニス

予告編↓
posted by 足ランティー脳 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ハ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月02日

ヘルハザード/禁断の黙示録

 かつてロジャー・コーマンが『呪いの古城』として映画化したH・P・ラブクラフトの原作を、D・オバノンがゴジック・ホラー味に重点を置いて映画化した一本。
 演出とストーリー展開はオーソドックスで、じわじわ恐怖感を出したいのは理解できるのだが、スローテンポすぎてアクビが出る。油断しきったところで、現代風のゴテゴテのSFXが登場すると、とたんに作品のトーンが崩れて観ている側も混乱する。
 世評では才人ということになっているオバノンは、着想は良いのだが、調理の仕方が未熟で作品が台無しになることが多い。本作とか『スペース・バンパイア』とか。
 BGMは大変良く、評価できる。

レンタルビデオにて鑑賞
監督 ダン・オバノン
クリス・サランドン/ジョン・テリー

VHS用の予告編↓
posted by 足ランティー脳 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ハ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月01日

バンパイア/最後の晩餐

 『デモンズ』のL・バーヴァによるホラー・コメディ。若い役者4人を招いた映画監督が実は吸血鬼で、彼の城で夜明けまで死のゲームを繰り広げるはめになるというストーリー。
 内容は『フライトナイト』のパクリ。マカロニウエスタンで鳴らしたJ・ヒルトンが吸血鬼を演じている。前半はムードたっぷりのホラーで期待させるが、後半はとんとん拍子にコメディになってゆくので面食らう。吸血鬼の実態が映画の中にあったというオチは面白いアイディア。
 他にも良いところはあるが、バーヴァの演出が安っぽいので迫力や見栄えに欠く。もっときっちり撮れば、意外な快作になっただろうに、実に惜しい。

レンタルビデオにて鑑賞
監督 ランベルト・バーヴァ
ジョージ・ヒルトン/リカルド・ロッシ/パトリツィア・ペルグリノ

予告編↓
posted by 足ランティー脳 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ハ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月31日

バンパイア・イン・ベニス

 K・キンスキーが『ノスフェラトゥ』に続き、再び吸血鬼ノスフェラトゥを演じたホラー。脇も豪華。
 ヴェニスにある家の地下に吸血鬼のものらしい棺おけがあり、その実態を知るために降霊を行う。が、スペインで眠っていたノスフェラトゥが交感し、ヴェニスにやってくるというストーリー。
 今回のノスフェラトゥは、十字架は恐れないし昼間も歩き回ることができる。C・プラマーが演じる、吸血鬼狩りに命を燃やす学者は、かつてのP・カッシングのヘルシングを彷彿とさせる。
 ムーディーな前半に対し、後半はまったくストーリーがつながらない。ノスフェラトゥの最後も描かれることなく、分けもわからないうちに幕。

レンタルビデオにて鑑賞
監督 アウグスト・カミニート
クラウス・キンスキー/バルバラ・デ・ロッシ/クリストファー・プラマー/ドナルド・プレザンス

日本のVHS用予告編↓
posted by 足ランティー脳 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ハ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月24日

バトルドラゴン

 ブルース・リー師父の息子ブランドン主演のアクション。巨大なダイヤを手に入れて強力なレーザーを搭載した軍事衛星を打ち上げようとする秘密組織に、フリーのエージェントが挑む。
 珍しい西ドイツ製のアクションで、全編の半分はアクション・シーン。しかも結構レベルの高いアクション場面が続く。ところが、撮影が下手で、せっかくのアクションの迫力をほとんど殺いでしまっている。せっかくのブランドンのマーシャル・アーツも生かされていない。残念ながらメリハリのない仕上がりになっている。

レンタルビデオにて鑑賞
監督 ビュー・デイヴィス
ブランドン・リー/アーネスト・ボーグナイン/デビー・モナハン

予告編↓
posted by 足ランティー脳 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ハ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月22日

炎の女

 ハマー・プロによる冒険サスペンス。三千年を経て生まれ変わった古代王朝の王子を待ち受ける不老不死の美女と、彼女に翻弄される探検隊を描く。
 まず豪華なキャストに目をみはる。セットは安っぽいところもあるが、溶岩の特撮と青い炎は、当時としてはかなりレベルが高く感心する。ドラマ部分は退屈するところもあるが、役者たちのおかげで最後まで観ることができる。 ラストで一気に三千年の歳を取って風化する美女は、『吸血鬼ドラキュラ』のラストを彷彿とさせる。

1990年7月5日 深夜放送にて鑑賞
監督 ロバート・デイ
ウルスラ・アンドレス(二階堂有希子)/ジョン・リチャードソン(広川太一郎)/ピーター・カッシング(久松保夫)/クリストファー・リー(西山連)/バーナード・クリビンス(青野武)/ロゼンダ・モンテロス(松島みのり)

映像の抜粋↓
posted by 足ランティー脳 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ハ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月20日

ファンタズム III

 リリース当時は、シリーズ完結編とうたわれていたホラー。実際はその後も続くわけだが… トールマンを追い続ける中年男が、途中で仲間を増やしながら、ついに敵の牙城で最終決戦をするというストーリー。
 第一作で童顔だったM・ボールドウィンが、そただの中年男になっているのに失笑。一方で、マヌケな顔だったバニスターが、すっかり渋い中年になって精悍さアップ。なかなかモテそうだ(笑)。
 全体にアクション仕立てで、ロードムービーの要素も盛り込み、ストーリーは中盤までは盛り上がる。が、ラストのトールマンとの対決はまったく迫力がなく、しかも難解な結末。これではパート4ができてしまう、と思ったら、できた(笑)

レンタルビデオにて鑑賞
監督 ドン・コスカレリ
マイケル・ボールドウィン/レジー・バニスター/アンガス・スクリム

予告編↓
posted by 足ランティー脳 at 10:00| Comment(2) | TrackBack(0) | ハ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月18日

プロトタイプ

 人間そっくりの改造人種を絶滅させるために開発された戦闘メカを描いたSFアクション。近未来、人類は改造人種を開発したが、彼らが造反したために、その抹殺を目的とした「プロトタイプ」という最新鋭の戦闘メカを作り出す。改造人種は殲滅されたかに見えたが、生き残りがいたため、再び「プロトタイプ」が暴れはじめるというストーリー。
 前半は派手な見せ場もあって期待させるが、ストーリーの展開が分かりにくく、アクションもマヌケで失笑。全体のトーンはかなりダークだが、作者のひとりよがり的な部分が多い。一応カルト化しそうな描写もあるのだが、初見から20年を経た現在で、カルト化したという気配はまるでない(笑)

レンタルビデオにて鑑賞
監督 フィリップ・J・ロス
レイン・レンハート/ブレンダ・スワンソン/ミッチェル・コックス

予告編↓
posted by 足ランティー脳 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ハ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月10日

ヘル・ハンター

 ナチ・ハンターを扱ったサスペンス・アクション。ナチ・ハンターのリーダーである女性が、南米に潜む元ナチスの医師の甥と結婚し、医師の居所を突き止める。が、逆に殺し屋に殺され、彼女の娘が残りのナチ・ハンターとともに復讐に向かうというストーリー。
 ハンターが4人のみというのも笑えるが、4人にやられる数十人のネオ・ナチ集団も大笑い。全体のトーンが軽いのは、ナチ・ハンティングという題材にまったくそぐわない。出来の悪い007もどきにしかみえない。しかも、ロスへ毒薬を撒きに行った悪役の始末がなされないまま、映画は終わる。シリーズ化でもしようとしたのだろうか?

レンタルビデオにて鑑賞
監督 アーネスト・R・ヴォン・シューマー
モード・アダムス/ジョージ・レーゼンビー
posted by 足ランティー脳 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ハ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月08日

冬の嵐

 『俺たちに明日はない』のA・ペンによるサスペンス。吹雪の山荘に監禁された主人公が危機にさらされる。
 映画の代役に受かった売れない女優が、プロモーションビデオの撮影のためにプロデューサーの山荘へ行くことになる。が、そこで不可思議な事件が次々と発生し、彼女も眠っている間に指を切断される。実は、プロデューサーは精神科医で、夫を殺して遺産を相続した女性を、自分の患者である彼女の妹を利用して恐喝していた。ところが、姉が妹を殺したため、妹と瓜二つの主人公を代役に立てて恐喝を継続しようとしていたのだった、というストーリー。
 雪山の閉塞感はなかなか出ているが、同じような題材のTVムービー『私を助けて』と比べると、異常性と緊迫感に欠く。ラスト20分は知的プレイもなく、えんえんと追いかけっこを続けているのは悲しい。
 同じくペン監督の『ターゲット』もそうだが、サスペンスの構成や演出の感覚が、ちと古臭い。ただ、一人で3役をこなしたスティーンバージェンには惜しみない拍手をおくる。

レンタルビデオにて鑑賞
監督 アーサー・ペン
メアリー・スティーンバージェン/ロディ・マクドウォール/ジャン・ルーブス

TVスポット↓
posted by 足ランティー脳 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ハ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。