2011年08月09日

メタル・スコーピオン/死者への接吻

 高性能マイクロチップをめぐって繰り広げられる争奪戦を描いたサスペンス・アクション。
 極秘マイクロチップを盗んだ男を追って、ある組織がテロリストを装って彼を付け狙う。一方で、チップを盗まれた企業は、凄腕の殺し屋“スコーピオン”を雇い、チップの回収をはかる。ところが、男はチップを指輪に隠してある女性に渡したため、今度は彼女が狙われることになる、というストーリー。
 軽快な序盤はおおいに期待させるが、指輪をもらった女がストリートギャングとからむあたりから急に失速。特に、ストリートギャングの取調べシーンの冗長さには閉口させられる。
 結局、その女の正体が“スコーピオン”で、普通に考えれば相当魅力的な設定なのだが、脚本の組み立てが悪くドンデン返しにすらなっていない。凄腕の殺し屋にしては、途中が弱すぎるので、ラストでバズーカをぶっぱなしても、ちぐはぐ感しか残らず。

レンタルビデオにて鑑賞
監督 マイケル・ワチック
ウェンディ・ドーン・ウィルソン/デヴィッド・ノーマン/ドリオン・ジョー・クラーク
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2011年07月04日

メナース

 『ゼブラ軍団』発売記念・“衝撃のラスト”シリーズ第4弾。
 イヴ・モンタン主演のフィルム・ノワール調のサスペンス。惚れた副社長に若い恋人がいることを知った富豪の女社長が自殺。警察は遺産目当ての殺人と疑い、副社長と恋人に容疑をかける。副社長は恋人を逃がし、国外逃亡。トラック運転手として働き、トラックの事故で自分が死んだように工作する。そしてオーストリアで恋人と再会しようとするが、意外な罠が彼を待ち構える。
 警察相手にコンゲームを繰り広げる前半はなかなか面白いのだが、国外逃亡してからテンポがもたつく。せりふを極力排した構成は見るべきものがあるが、自分の死を工作するまでの展開がかなりまだるっこい。
 ラスト、運送会社のトラッカー仲間に自分を殺した犯人と間違われ(つまり、自分の仇としてかつての同僚に自分自身が狙われる)、車ごとトラックに挟まれて死ぬ。普通なら、国外逃亡しようとしたところで警察が待ち構えているとか、自分の無実を証明できる証拠が出るなどの展開を予想するが、まさか誤解がもとで、主人公がブッ殺されるとは思わなかった。しばし呆然とする“衝撃のラスト”だった。

深夜放送にて鑑賞
監督 アラン・コルノー
イヴ・モンタン/カロル・ローレ/マリー・デュボワ(※メモに声優の記載なし)

オープニング↓
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2011年06月06日

魔人館

 ホラー映画のスター4人共演したサスペンス・スリラー。ハマーやアミカスのファンにとってはまさに夢の共演となっている。
 一日で名作を書くという賭けをした主人公が、出版社に手配してもらった空き家に行くと、ぞろぞろと謎の人物が集まり、40年前の出来事にまつわる凶行が行われてゆくというストーリー。
 ストーリーがあいまいだったり、セリフがクサかったりするのがひっかかるが、実は事件自体は主人公に小説を書かせないために編集者の仕掛けた大掛かりな芝居だったというオチ。と思いきや、映画自体が主人公の書いた小説の中身、というドンデン返し+2重構造。ストーリーやセリフの不完全さは、すべてこのラストへの伏線で、その確認のために見直したくなる。
 主演4人の演技は、相変わらず素晴らしい。日本未公開だったのは解せない。当時でもせめて歌舞伎町シネマ2くらいで公開はできただろう。

レンタルビデオにて鑑賞
監督 ピート・ウォーカー
クリストファー・リー/ピーター・カッシング/ヴィンセント・プライス/ジョン・キャラダイン

予告編↓
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2011年05月11日

真夜中の殺人パーティー

 ホラー色の強いサスペンス・スリラー。劇場未公開で、淀川さんの『日曜洋画劇場』でいきなり放送された一本。
 手錠を使った連続殺人が発生。透視能力を持つ女子学生が、事件のキーアイテムを透視してしまったことから、犯人に狙われるというストーリー。
 プールにもぐったところを手錠でつながれて溺死したり、エレベーターの地上シャフトに手錠でくくられて押しつぶされたりと、なかなかエグイ殺人シーンが続くのは良いが、超能力をからめてしまったため、犯人探しのプロットが弱くなってしまった。ラストも盛り上がらず、意外な真犯人が登場しても面白くもなんともない。同じ“真夜中”シリーズなら、同じく日曜洋画劇場で放送された『真夜中の処刑ゲーム』のほうが、映画としての仕上がりも、面白さも格段に上。

1984年5月13日 テレビ朝日『日曜洋画劇場』にて鑑賞
監督 アーマンド・マストロヤンニ
ペリー・キング(堀勝之祐)/エリザベス・ケンプ(戸田恵子)※記憶によるので間違いかも

予告編↓
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2011年04月24日

ミッドナイトクロス

 デ・パルマの正統派サスペンス。映画の音響マンが、音の採集中に自動車事故に遭遇。川に飛び込んだ車から男女を助け出すが、一人は政治家、一人は娼婦だった。スキャンダルを恐れた政治家は娼婦を消すために殺し屋を雇い、主人公も事件に巻き込まれてゆくというストーリー。『キャリー』で起用したJ・トラヴォルタとN・アレンを主演に起用している。
 ドラマのテンポは非常に良く、展開もスムーズで、デ・パルマの映像作家としての成長が伺える。途中に軽いドンデン返しもいくつか用意され、オープニングとラストのつながりも趣向を凝らしている。が、いつものラストのショックシーンが無いのはさびしい。
 本作はデ・パルマが変化球も上手く投げることができるのを証明したが、やはり変化球は変化球。ラブ・ストーリーをからめているがとってつけたようで、その点がどうも居心地が悪い。もっとソリッドなポリティカル・サスペンスにしても良かったかもね。
 ピノ・ドナジオのBGMは、他のデ・パルマ作品に比べ、かなり劣るスコア。日本の劇場公開のときに、シルバーナの主題曲と挿入歌が追加されたのも分かる気がする(その追加曲も、出来は決して良くないのだが…LP持ってます(笑)) TBS「月曜ロードショー」の吹き替えは、トラヴォルタ=国広富之、アレン=小宮和枝。国広はTBS「トミーとマツ」があったので、起用されたのだろう。可もなく不可もなくといったところ。が、小宮和枝は渾身の名演技。放送されるのは「日曜洋画劇場」のトラヴォルタ=原義康版ばかりだし、DVDは新録の吹き替えなので残念。ブルーレイには、ぜひ「月曜ロードショー」版を収録して欲しい。

1983年11月14日 TBS「月曜ロードショー」にて鑑賞
監督 ブライアン・デ・パルマ
ジョン・トラヴォルタ(国広富之)/ナンシー・アレン(小宮和枝)

予告編↓
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2011年03月27日

ミステリー・ハネムーン

 マイケル・クライトンの『コーマ』を、舞台を広げて描いたようなイメージの、西ドイツ製の医療サスペンス。
 新婚旅行中、妻の体調が悪くなったため救急車を呼ぶが、その救急車がどの病院にも行っていないことが分かる。主人公は、トラック野郎たちの力を借りて救急車を追い、妻を探そうとするというストーリー。
 前半が救急車の追跡、後半は臓器売買の黒幕の巣に主人公が乗り込んで対決するまでを描く。サスペンスの盛り上げが下手で緊迫感には欠くが、後半は二転三転の展開でなかなか面白い。
 ラスト、組織を裏切った女医の車と、黒幕の乗る救急車がもの凄いカーチェイスを繰り広げるのがみどころだが、その後クラッシュした二つの車の残骸からは、女医の死体しか写さず、黒幕がどうなったか分からないまま終わるので後味が悪い。

1984年11月10日 CX「ゴールデン洋画劇場」にて鑑賞 
監督 ライナー・エルラー
ユッタ・スペイデル/ウォルフ・ロス/ヘルベルト・ヘルマン(※メモに声優の記載なし)

映像の抜粋↓
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2011年03月05日

『マニトウ』allcinemaSELECTIONにて予約開始!

 『グリズリー』などの異色監督W・ガードラーの遺作『マニトウ』が、日本初DVD化となります。ただいま、allcinemaSELECTIONで予約を受付中。AnchorBay版ですらモノラルだった音声を、ステレオ音源を発掘して収録した世界最強仕様です。もちろん、「水曜ロードショー」の吹き替え(90分枠ではなく、ちゃんと2時間枠のものです)も収録で、豪華声優の共演も楽しめます。

『マニトウ』DVD予約受付中!→こちら

当ブログの『マニトウ』の記事→こちら

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2011年02月27日

祝!『悪魔島のプリンス 三つ目がとおる』DVD発売

 日本テレビ「24時間テレビ」の初期は、スペシャル企画として手塚治虫原作の2時間アニメが放送されていた。その他の作品は、短い制作期間が原因ゆえの作画の乱れや粗い動き、見せ場を詰め込みすぎるゆえの展開の粗雑さが目立っていたが、『ブレーメン4 地獄の中の天使たち』『銀河探査2100年 ボーダープラネット』などの傑作を生んだ。その中の最高傑作は、スペシャルアニメ第8弾の本作品。皮肉にも、これまで手塚プロが制作してきた動画を東映アニメが担当。それゆえ、なかば封印作品になっていた。やっとDVDで再会できることに感無量。
 ストーリーの前半は原作をなぞっているが、後半はオリジナル。世界征服を狙うネオ・ナチグループと、三つ目族の最終兵器が隠されているという島での攻防戦となる。
 後にテレビ東京で原作をなぞったテレビシリーズが放送され、それはそれで大変意義があるのだが、インパクトでは本作の勝利。主人公の写楽の残虐性がよく出ていて、テレビシリーズよりもゾッとする描写が結構ある。クライマックスは秘境ものになるが、『インディ・ジョーンズ』シリーズよりもバイオレントで楽しめる。
 注目は和登サンの声を担当した高島雅羅だろう。男まさりの女学生をおきゃんに演じていて、彼女の演技の新境地を見ることができる。さすが薔薇座出身。

1985年8月25日「24時間テレビ」にて鑑賞
演出 芹沢有吾
藤田淑子(写楽保介)/高島雅羅(和登千代子)/横沢啓子(パンドラ)/八奈見乗児(ヒゲオヤジ)/熊倉一雄(雲名警部)

DVDは5/21発売↓
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2011年02月23日

マネー・ピット

 役者から監督に転向したR・ベンジャミンによるシチュエーション・コメディ。『ウエスト・ワールド』で最後に生き残るヒゲ野郎を演じた彼である。日本では正月映画として公開され、製作総指揮のスティーヴン・スピルバーグの名前のみ前面に押し出して宣伝されていた。
 念願のマイホームを購入したカップルが、家の倒壊とシンクロして仲が悪くなったり、家を修理すると仲がよくなったりする。以上! まるで『家』のコメディ版だな…
 ストーリーに奥深さはまったくないので、ラストで主人公たちが結婚しても感動は皆無。後半の二人の喧嘩はレベルが低すぎて、観ている側が不愉快になる。ベンジャミンの演出は凡庸で、爆笑させるところが無い。
 唯一のみどころは、壊れてゆく家のSFXと、『ダイ・ハード』の敵役で有名になったA・ゴドノフが意外にコメディにマッチしている点くらい。
 吹き替えだと、江原正士がFIXのT・ハンクスではなく、ゴドノフを担当しているので観ていて奇妙なかんじ。

深夜放送にて鑑賞
監督 リチャード・ベンジャミン
トム・ハンクス(大塚芳忠)/シェリー・ロング(高島雅羅)/アレクサンダー・ゴドノフ(江原正士)

予告編↓
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2011年02月21日

モーニングアフター

 「モーニングアフター」といえば『ポセイドン・アドベンチャー』を思い出すが、意味は「二日酔い」 アル中の落ちぶれた女優が殺人事件に巻き込まれるサスペンス。
 ある朝目覚めると写真スタジオに居た女優。そこにはナイフで刺された男の死体があった。彼女が逃げ帰ると、そこにさっきの遺体が既に運ばれていた。彼女は元警官とともに、真犯人を探すというストーリー。
 社会派のS・ルメットの作品にしては、単純なサスペンスで、ある意味驚いた。事の真相は、ある男に脅迫された判事の娘が発作的に男を殺し、彼女といい仲になっていた主人公の元・夫が、主人公の泥酔癖を利用して罪をかぶせようとしていという「土ワイ」もどき。
 唯一ルメットらしいのは、判事の娘が主人公の元・夫にすべての罪をなすりつけようとする、社会的な皮肉がちょっぴりきいたラストのみ。

深夜放送にて鑑賞
監督 シドニー・ルメット
ジェーン・フォンダ(田島令子)/ジェフ・ブリッジス(ささきいさお)/ラウル・ジュリア(有本欽隆)

映像の抜粋↓
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