2010年07月24日

マカロニ・ウエスタン銃器<熱中>講座

 恐らく日本初と思われる、「マカロニ・ウエスタン」に登場する重火器の解説本が登場。著者の蔵臼金助氏は、マカロニ・ウエスタンのファンの間では知らない人はいない銃器研究家で、その集大成が書籍になった。
 非常に読みやすい文体と独特のユーモア(オヤヂギャグ?)で、マカロニ・ウエスタンを知らない人や銃器に興味のない人も、グイグイと引き込まれて楽しく読めること保証つき。映画の紹介もちりばめられていて、作品を観て銃器を確認したい気にさせる。
 読み物としても完成度は高いので、映画ファンならずとも持っていて損はない一冊。
マカロニ・ウエスタン銃器「熱中」講座 (オフサイド・ブックス 57)
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2010年07月07日

ミッドナイト・ライド

 精彩を欠きはじめた頃のキャノン・グループが、メリケンVシネとして低予算で製作したサスペンス。日本ではワーナーの「CUEシリーズ」の一本としてリリースされたが、その中では上の下くらいの仕上がり。
 ロシアから亡命してきた夫婦が不和になり、痴話喧嘩からスタート。車で家を飛び出した妻は、途中でヒッチハイカーを乗せるが、彼は精神異常者だった。二人の悪夢のようなドライブがはじまる…というのがストーリー。
 爆破シーンも多く、低予算なりになかなか頑張っている。あの手この手で、暴力と破壊の限りを尽くす異常者の描き方が新鮮。演じるは『スター・ウォーズ』のスカイウォーカー。演技派として生き残るため大熱演。残念ながら、この後は顔出しは止めてアニメ声優としての地位を築くわけだが…
 特筆すべきは、ラストの病院内での対決。スピーディでしつこい格闘は大変面白い。『ヒッチャー』の亜流は数あるが、本作は及第点。

レンタルビデオにて鑑賞
監督 ボブ・ブラルヴァー
マーク・ハミル/マイケル・ダディコフ/サヴィーナ・ゲルサック

予告編↓
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2010年06月28日

真夜中のバイオレンス

 ガンプレイを売りにしたバイオレンス・サスペンス。
 メイシコ国境で不法労働者が殺される事件が連続発生する。実は警官グループが彼らの持つ金品めあてに、殺しては始末していたのだった。偶然それを見た主人公が命を狙われる。彼は友人の警官と協力して、悪徳警官グループと全面戦争を繰り広げる。
 前半、主人公が山小屋でマシンガンで狙撃されるシーンと、クライマックスの警官グループとの銃撃戦は盛り上がるが、ストーリー自体はテンポがダレダレで、展開も定石通りで面白さに欠く。
 ラストは警官グループの背後にいた意外なボスと対決するが、ボスがライフルの超名手で、かなりの苦戦を強いられる。ちょっと『ヤングガン』や『スターリングラード』を思わせる、緊迫感ある銃撃戦で良し。

監督 ゲイリー・グリロ
ウィルフォード・ブリムリー/ジャック・ルカレリ/ジェラルド・マクレイニー

予告編↓
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2010年06月26日

皆殺しの挽歌

 インドネシアと米国の合作アクション。監督もインドネシア人なので、(製作当時の)東南アジア映画の現状を知ることができる。東南アジアの犯罪組織に睨まれ、妻子まで殺された元ベトナム兵の壮絶な復讐劇を描く。
 アクションはやたら大仰、撃たれた者の死に様も笑ってしまうほどオーバーアクションだが、映画を貫くパワーだけは炸裂している。もう少しストーリーを練れば、意外な快作になったと思う。中盤のカーアクション、ラストの敵の城での対決には、見るべきものがある。監督のアリザルは、アクション演出家としてはまさに鬼才。今なら、ハリウッドに大抜擢されてメジャースタジオの大作を任されたかもしれない。
 甘いマスクで売り出したC・ミッチャムが、歳をとって父親そっくりになってしまったのは笑った。

レンタルビデオにて鑑賞
ビデオ用予告編。ラストまで見せちゃってます↓
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2010年04月28日

ミイラ転生・死霊の墓

『ゾンビ 新世紀完全版 DVD-BOX』発売記念・ゾンビ映画特集第5弾。
 ミイラ男のジャンルにまでゾンビが進出。原題は「DAWN OF THE MUMMY」で、思いっきり『ゾンビ』を意識しているが、中身は『サンゲリア』寄り。
 調査隊が墓を開いたため、ミイラが甦る。一緒に葬られた従者もついでに甦る。彼らはミイラのくせに、ゾンビさながらに生きた人間の肉を喰い散らかすのだった…
 展開はダラけまくり、BGMも浮きまくり。ショック描写もハズしまくって、観るのはかなりツラい。ミイラ・ゾンビ軍団が人を襲うラストに全ての期待がかかるが、人肉を喰う場面は画面を暗くしてゴマ化している。肝心のゴアシーンが寸止めで、相当ストレスがたまる。
 最後はダイナマイトでミイラの親玉を吹き飛ばして幕。と思ったら、砂漠からミイラの手がにゅっと飛び出して終わる。『血に飢えた白い砂浜』のイソギンチャク・モンスターみたいに、ばらばらになってもすぐ再生するようだ(笑)

レンタルビデオにて鑑賞
監督 フランク・アグラマ
ブレンダ・キング/バリー・サッテルス/ジョージ・ペック

予告編↓


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2010年01月15日

マシンガン・ジョニー

 今では集められない豪華キャストの暗黒街コメディ。
 新聞売りの少年ジョニーが、町のボスの命を救ったことから、次のボスとなり、敵対組織とドタバタを繰り広げる。
 ギャグ自体はナンセンスなものが多いが、レベルも低く、毒もボケも足りないのでほとんど笑えない。昔のギャング映画のパロディが、少し面白いくらい。R・ディミトリのしゃべくりと、「ゾンビ・コップ」などのJ・ピスポコの悪役は、なかなか見ごたえはあった。D・デヴィートは使い方がやすっぽく、ほとんど無駄遣い…
 深夜枠の放送だったが、向こうの役者に負けず、吹替キャストも超豪華。どうみてもゴールデン・タイムの配役だ。 

1991年1月28日 深夜放送にて鑑賞
監督 エイミー・ヘッカリング
マイケル・キートン(中尾隆聖)/ジョー・ピスコポ(江原正士)/ピーター・ボイル(富田耕生)/ダニー・デヴィート(緒方賢一)/ドム・デルイーズ(島香裕)/リチャード・ディミトリ(玄田哲章)/モーリン・ステイプルトン(高橋和枝)

予告編↓
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2010年01月05日

マスターズ・オブ・ホラー/悪夢の狂宴

 『ゾンビ 新世紀完全版DVD-BOX』発売決定記念第4弾。
 ロメロとアルジェントが、「ゾンビ」の後に再び組んだ一作で、エドガー・アラン・ポーの原作を、各自一編ずつ映像化。ロメロは、ある種ゾンビものである「ヴァルドマー事件の真相」を、アルジェントは有名な「黒猫」を担当した。
 ロメロのパートは、本編が1時間ほどにもかかわらず、展開がノロノロで相当きつい。脚本もロメロだが、見せ場を多く用意できなかったのが原因だろう。対してアルジェントは、後の「カードプレイヤー」や「サスペリア・テルザ」に見られる、ジャーロというよりは腐敗・内臓系のグロテスク趣味が出ていて、それなりに楽しめる。が、こちらもラストの処理がキレイすぎる感があり、往年のアルジェント・ファンには消化不良だったと思う。
 製作もアルジェントで、友人ロメロのために一肌脱いだのだろうが、残念ながら日本未公開となってしまった。
 ピノ・ドナジオの月並みなBGMも、作品を地味にしてしまったが、エンド・テーマ曲だけは、かつて才能がみなぎっていた頃のドナジオ節で、本作の中で一番すばらしい。

監督 ジョージ・A・ロメロ/ダリオ・アルジェント
エイドリアン・バーボー/E・G・マーシャル/ハーヴェイ・カイテル/キム・ハンター/マーティン・バルサム

ドナジオのエンド・テーマをどうぞ↓
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2009年12月26日

モンキーシャイン

 『ザ・クレイジーズ 特別版』発売記念 ジョージ・A・ロメロ特集第4弾。
 事故で首から下が麻痺した青年を、介助サルが世話をするが、そのサルは人間の脳細胞の抽出液を注射され、知能が過度に発達していた。やがてサルは青年と精神交感するようになり、青年が憎む相手を代わりに殺すようになる。だが、青年が他の女性に惹かれると、サルは嫉妬のあまり青年をも殺そうとする。
 介助犬は一般的だが、介助サルというのは初めて知った。本作では、知能も感情も人間並みになったエテ公が、殺人をくりかえす。テーマは愛憎劇だが、ホラー・サスペンスとして大変うまく仕上がっている。併映の「オペラ座/血の喝采」よりはずっと面白かったのは確か。「死霊のえじき」以降のロメロの作品では一番出来が良いと思う。
 ロメロらしさが一番出たのは、ラストのサルと青年の対決シーン。青年が甘い言葉でサルに昔の楽しい日々を思いださせ、気を許して自分の首に抱きついてきたところを、サルの首筋を噛み砕いてブチ殺す。目的のためには相手の純な愛情を利用することも辞さない人間の汚さ(=原罪)を、浮き彫りにした秀逸な場面だった。それだけに、最後の「キャリー」のような蛇足夢オチが惜しい。
 「LA大捜査線/狼たちの街」のデコっぱち刑事ことJ・パンコウが意外な名演。

劇場にて鑑賞
監督 ジョージ・A・ロメロ
ジェイソン・ベギー/ジョン・パンコウ/ケイト・マクニール/クリスティーン・フォレスト

サルが可愛い予告編↓


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2009年12月24日

マーティン/呪われた吸血少年

 『ザ・クレイジーズ 特別版』発売記念 ジョージ・A・ロメロ特集第2弾。クリスマス・イブということでサンタ・サングレの意味もこめて、この作品。
 本作は、人間の血を浴びなければ生きられない青年マーティンの凶行と苦悩を描いた異色ホラー。演出力もアップして、地味ながらしっかりドラマを描いている。傑作『ゾンビ』までに至る実力を、着実に磨いているのが伺えて興味深い。
 マーティンは吸血鬼ながら、ドラキュラのように犬歯が発達しているわけでなく、カミソリで犠牲者の頚動脈を切って血を得る。この描き方からも判るように、マーティンが実際に吸血鬼かどうかはあいまいで、もしかしたら自分が吸血鬼だと信じているサイコパスのようにもとらえることができる。
 トム・サビーニのSFXはなかなかだが、一番印象に残ったのはニワトリが機械で首チョンパされるドキュメンタリー映像。正直、映画自体は地味すぎて未公開もやむなしというのが個人的意見。
 但し、本作がヨーロッパで認められ、アルジェントが『ゾンビ』の出資をする一因となった点では、大変な意味がある。

レンタルビデオにて鑑賞
監督: ジョージ・A・ロメロ
ジョン・アンプラス/リンカーン・マーゼル/クリスティーン・フォレスト

予告編↓


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2009年12月01日

マダムと泥棒

 新ルパン三世の「マダムと泥棒四重奏」でパクられていた、英国のブラック・コメディ。
 老婦人に金を運ばせて、まんまとアリバイを作ったギャング団。だが一人のドジのせいで、老婦人の口を封じなければならなくなる。彼らは順番に老婦人を殺そうとするが、仲間割れなどによって逆に死んでゆく。
 元祖オビワンこと、アレック・ギネスが大怪演をみせる。もともとコメディ畑の役者なので、バカ演技やボケ演技は十八番。共演のピーター・セラーズもギネスの前では分が悪かったようで、あまりいい所がなかったのは残念。
 コーエン兄弟によるリメイク「レディ・キラーズ」は、オリジナルのようなしゃれた雰囲気が無く、目も当てられない仕上がり。オリジナルのほうが500倍は面白いよ。

1987年4月24日 テレビ東京「2時のロードショー」にて鑑賞
監督 アレクサンダー・マッケンドリック
アレック・ギネス(千葉耕市)/ピーター・セラーズ(西村知道)、麻生美代子、飯塚昭三、池田勝、上田敏也

予告編↓


年末年始は70年代傑作選DVDで!
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